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「ディスコ探偵水曜日・上」/舞城王太郎、総決算?

 2008-09-30-23:18
ディスコ探偵水曜日 上 (1)ディスコ探偵水曜日 上 (1)
(2008/07)
舞城 王太郎

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何の前情報ももたずに、ぽちっと図書館の取り寄せをした私は、この本が届いて思わず仰け反りましたよ。だって、上下巻だっつーのに(結果的に下巻は上巻に比べると、大したボリュームではなかったんだけど)、上巻はなんと621ページ!(背表紙の厚さを思わず測ってみたら、37mmくらい?) お前は京極本か!、と突っ込みたくなるのは、私だけではありますまい。

大爆笑カレーとか、コテージ奈津川とか、ルンババ12とか、桜月淡雪とか、「THE WORD IS MADE OUT OF CLOSED ROOMS」とか、九十九十九とか、暗病院終了(あんびょういんおわる。清涼院流水みたいじゃない?)とか、東京都調布市とか、福井県西暁町とかとか、たぶん私が見逃してるのも含めて、懐かしのキャラクターだとか設定がバシバシと出てくるのですが、このあんまりな情報量にクラクラと目眩がします。また凄いのが、途中から始まる<パインハウス>で起こった作家、暗病院終了の密室殺人の名探偵たちによる解釈なんですが、推理を展開していった名探偵たちは、途中から真実がすり抜けていくことで、その推理は間違ったものとなり、続々と左目に箸を突っ込んで絶命しちゃうのです。えっぐー。

まぁ、でも、そういった色々な物が詰め込まれていても、やっぱり舞城さんが言ってることは、ごくごくシンプルなんだと思うんだよなー。
ディスコ探偵水曜日。DISCO Wednesdayyy(お前は、終りにeがつくanneかっつー気もしますが)、もしくはディスコ・アレクサンダー・ウェンズデイ、ディスコ水曜日、時にウィリアム・イーディ、時に踊場水太郎は、迷子探しを専門とする探偵。

彼はある事件で取り戻した、六歳の山岸梢と一緒に住んでいる。ところが、梢の体に変化が起こる。十七歳の梢を名乗る、未来の彼女がやって来る時、六歳の梢の体は、本当に伸び縮みしているのだ。同時に起こる、少女たちの魂を盗むとされる「パンダラヴァー」事件。また、小さい梢が体を追い出される時に行くという、「パイナップルトンネル」。西暁町の「パインハウス」事件を聞いたディスコは、梢を守るために、ディスコと同じくらいぶっ飛んだ名前の(そして、ぶっ飛びっぷりは、決して名前だけでは終わらない)、水星Cと共に「パインハウス」に乗り込んでいく。そこでは名探偵たちの推理と死が連続していた。果たして、ディスコは梢を救えるのか?
筋としてはこんな感じなんだけど、タイムトラベル的要素を含むからか、ワームホールだの量子論的な話が出てきたり(下巻では宇宙論なども)、図もバシバシ出てきたり、舞城さんらしいといえば実にらしい作り。突然の太字とか(ジャスト ファクツ)、「待て待て。」とかで展開していくお話も。

で、私がシンプルだと思う、この小説から伝わって来たことは、子供は守るべきものであること、意志の力が世界を変えること、弱いことは悪いことだなんて決めつけんな!、気持は実際に力を持つこと、とにかく愛!とかそういうことなのです。

ラスト付近では、ディスコは時空を曲げて自在に時を行き来できるようになっちゃうし、パンダは喋るし、まぁ、本当に何でもあり。とはいえ、ラスト、これにて無事解決か?と思いきや、まだまだディスコは休むことが出来ません。上巻で振り落とされなければ、下巻は一気に行っちゃえます。

でも定められているとは言え俺は努力を続けなければならないのだ。思うこと、感じること、求めること、願うこと、欲しがること、そういうものをすべて強く持つことだけが運命を引き寄せる。誰よりも強いそれらを持つことだけが運命を現実化させる。 (p618より引用)

本筋とは異なるけれど、気になったことと言えば、「ら抜き」言葉! 新潮社のチェックをくぐり抜けているわけだし、わざとだよねえ。でも、なんでー? あとは私はやっぱり舞城さんの擬音が好きだな~。電話の音、ルサムサムサムサム……とか、ぶぶーという笑い声とか。梢が読んでるのが、「大どろぼうホッツェンプロッツ」なんてところも。しかし、ディスコは何で、宇野千代の桜の花びらナイフとフォークなんて持ってたんでしょう。笑 そりゃ、あんまりにファンシーだ。
目次
第一部 梢
第二部 ザ・パインハウス・デッド
第三部 解決と「○ん○ん」
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Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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