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「人喰い鬼のお愉しみ」/マロセーヌ・シリーズ1

 2008-09-27-00:50
人喰い鬼のお愉しみ (白水Uブックス―海外小説の誘惑)人喰い鬼のお愉しみ (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
(2000/08)
ダニエル ペナック

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利用図書館の新着案内を何よりの楽しみにしているわたくし。たまたま気になったのが、このマロセーヌ・シリーズの三作目だったのですね。よく見たら、一作目も図書館にあったので、まずはそちらから借り出してまいりました。

しっかししっかし、これがめちゃくちゃ小ネタ的というのかなー、これがフランス的というのかなー、ごちゃごちゃとフリルがついた小説なわけです。この一週間、これと舞城王太郎の小説を併読してたのですが、ちょっと辛いものがありました。多分後で書くけど、舞城さんの「ディスコ探偵水曜日」にも、「人喰い鬼」的な要素があったしなー。

さて、マロセーヌ・シリーズというだけあって、主人公は当然マロセーヌ君(バンジャマン・マローセヌ)なわけですが、彼の職業は少々変わったもの。デパートのスピーカーから降る、軽やかで優しげな声が今日も呼ばわる。「マロセーヌさま、お客様ご要望コーナーまでお越しください」。

マロセーヌは、一応デパートの品質管理係ということになっているのだけれど、実際に彼がやる仕事といえば、品質管理などではなく、それは客のクレームに対する生贄の山羊。責め立てられるマロセーヌに同情し、客はそれまでの自分の要望を引っ込めるのだ。まさに見事な悪党どもの連繋プレー。勿論、マロセーヌはそんな仕事に多少嫌気がさしてもいるのだけれど…。

そうはいっても彼には養わなければならない弟妹がいる。漂泊の旅人のような常に家出中のマロセーヌの母は、父親の違う子供を産んでは、「私のおおちびさん」であるマロセーヌに、彼らの世話を任せているような状態なのだ。

さて、マロセーヌが勤めるデパートで爆発事件が相次ぐ。生憎なことに、いつも現場に居合わせるのはマロセーヌ。そろそろ警察の目も厳しくなってくるところ。この事件はいったい何のために起こっているのか??

ここで、「人喰い鬼」というタイトルが効いてくるんですねー。一見、何の関係もなさそうだった、マロセーヌの弟が描く人喰いサンタクロースの絵なんかも効いてくるし。
このバンジャマンを入れて五人の兄弟たちは、それぞれに問題を抱えているんだけど、彼らを棄てた様な形になっている母を含めてさえ、いい家族なんだな。健康的とは言い難い、バンジャマンがちびに聞かせてあげる彼の作り話だって、それは彼らの絆なわけだし。中絶しようとしている妊娠中の妹ルーナ、何でも写真に撮ることでどうにか世界を理解出来る妹クララ、占いと神秘主義に傾倒する妹、テレーズ、実際に爆弾を作って見せちゃう弟、ジェレミー、人喰いサンタを描いて女教師を驚愕させる、ちび。揃いも揃って、個性的。

その他にも、バンジャマンの同僚で、同性愛者のテオ、テオが君臨する売り場を徘徊する小爺(おじい)たち、忘れてはならない、バンジャマンの飼い犬、ジュリユスなどなど。ジュリユスの匂いには勘弁ーですが、脇も色々面白いのです。あと、同僚たちの声にもめげず、バンジャマンを信じるクードリエ警視長とか。

読みづらかったと文句をつけた割には、意外と褒めてますが、これは読んだ後の方が、じわじわ面白かったな~、と思う類の小説みたい。ちらほら見たところでは、続く作品でも、せっかくデパートを辞めたというのに、バンジャマンの生贄の山羊(スケープゴート)的人生は続くみたい。続きも読んでみようかな。
私が読んだのは、全8冊から成る「新しいフランスの小説」のシリーズの内の、単行本ですが、amazonで表紙が出てきたものを載せています。
コメント
つなさん、こんにちは。

>ごちゃごちゃとフリルがついた小説

確かに!!(笑)
私もこれは読んだんですけど、結構苦労しましたよー。
で、人間関係を覚えてる間に次のも読もうと思ってたはずなのに
結局そのままになっちゃってます…
本当はシリーズの続きも読むつもりだったんですけどねえ。
間が開いてしまったので、次に進む前にちょっと復習しないといけないかも。

でもほんと、後からじわじわ来ますよね、この作品。^^
【2008/09/27 15:50】 | 四季 #Mo0CQuQg | [edit]
四季さん、こんにちは~。
四季さんも読まれてたんですね、トラバどもです♪

この装飾を楽しもうと思ったんですが、私もやっぱり苦労させられたのです…。
人間関係、分かりづらかったですよね。
私、テレーズなんて、途中までベビーシッターだと思ってましたもん…。
「ちび」に至っては、名前が出ているところを見つけられないし。

私も覚えてる間にシリーズ読みたいな、と思ったんですが、どうも図書館には二作目がなくって、三作目があるみたいんですよね。
飛ばしちゃっても問題ないような気もするんですが、どうしようかな~。

ほんと、読んでる最中は結構辛かった(笑)はずなのに、今思うと割と楽しかった、みたいな、ね。
本の面白さにも色々種類がありますよねー。
【2008/09/28 20:39】 | つな@管理人 #- | [edit]
つなさん、ご無沙汰してます~

『ディスコ探偵』読まれてるんですねぇ。しかも、この本と併読って!?そんな難解な作業を何故に?(笑)。
ここをみて、続編があることを思い出しました!私も読んでみようっと!
『ディスコ~』は私は怖くて手が出せずにおります。つなさんの感想、お待ちしてます。
【2008/09/29 16:32】 | momo #- | [edit]
momoさん、お久しぶりです♪
トラバどもです~。先ほど、お返ししてきました。

そういえば、momoさんも、これ読まれてましたよね。
うっすら記憶がよみがえって来ましたよー。

「ディスコ探偵」は、どうにか読み終わりました。
ほんと、なんでそんなことに?!って感じなんですが、図書館で借りてる都合上、そんな羽目に陥ってしまったのです。笑
「ディスコ」はねえ、私は何の予備知識もなく図書館予約で取り寄せちゃったんですが、手元に届いてからあの分厚さに慄きました。
下巻はそれほどのボリュームではなかったんですが、上巻の厚さはなんか尋常じゃない気がします・・・。
結論から言うと、ファンは読んだ方がいいよー、なんですが、それなりの辛さを通過しないと読み終わらないっす。笑
momoさんももしお時間があったら、チャレンジ(ほんと、チャレンジって感じですよね~)してみてくださいな。

マロセーヌくん、続きいかれますか?笑
上の四季さんが続きを読まれるそうなので、それの感想を待ってからにしようかな~、などと思っております。
【2008/09/29 23:11】 | つな@管理人 #- | [edit]
つなさん、こんにちは。
読みましたよ! 1作目と2作目。
ということで、またしてもトラバしてしまったんですけど
構わなかったでしょうか~?

いやあ、以前読んだ時よりもずーっと楽しめました!
人間関係に煩わされないのっていいですねえ。(しみじみ)
「あれー、これって誰…?」状態にならなくて、ほんと快適でしたよ。
や、時にはもう一回戻って確かめたりもしてましたけど。(笑)

2作目は訳者さんが違うのでちょっと心配してたんですけど
そちらももう全然!まるっきりの杞憂でした。
内容的には、1作目よりもパワーアップですよ。(笑)
とは言っても、状況的にはそれほど変わってないので
図書館にないのであれば、3作目にいっちゃっても大丈夫かも…?
3作目をまだ入手してないので断言はできませんが
多分大丈夫と思われます。^^
【2008/10/01 13:49】 | 四季 #Mo0CQuQg | [edit]
四季さん、こんばんはー。
わーい、トラバありがとうございます。
勿論、大歓迎でーす。
うふ、きちんと一作目から復習されたのですね。笑

なんか、せめて一作目には、翻訳ものによくある「登場人物紹介」が欲しかったですよね…。
姓だか名だか、男性だか女性だかも、日本人的にはほんとに分かりにくいしー!

二作目、三作目は訳者さんが変わってるんですねえ。
でも、パワーアップしてるんですね。笑
望ましい変更だったのかしら。
…二作目を飛ばして三作目にいっちゃおうかな~。
【2008/10/02 00:48】 | つな@管理人 #- | [edit]












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