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「空の中」/空の秘密

 2008-09-17-23:57
空の中空の中
(2004/10/30)
有川 浩

商品詳細を見る

高度二万メートルの上空で、有り得るはずのない事故が2件続けざまに起こる。そうして、遺族となった二人の子ども。

子どもたちは子どもたちの事情で、大人たちは大人たちの事情で、それぞれこの事態に立ち向かうことになる。

えー、「阪急電車」があんまり可愛かったので、ほくほくと続けざまに自衛隊三部作を借りてきちゃいました。こちら、「空の中」の舞台はまさに高度二万メートルの上空ってことで、これが陸海空の内の空自モノなんですね。それも、空自に所属するのは、ヒーローならぬヒロイン。女だてらに戦闘機乗り。これは所謂ツンデレってやつですかね?(だって、ナチュラルに貴様とか言っちゃうんだよ)
政府と国内航空機メーカーが共同出資する、「日本航空機設計」による悲願の国産輸送輸送機開発プロジェクト、その一号試験機、スワローテイルの試験飛行中に事故が起こる。更に四国沖で消息を絶ったスワローテイルと同じく、二機編隊による上昇飛行中だった、航空自衛隊のF15J戦闘機(イーグル)の内、一機が爆発事故を起こす。

果たしてこの領域には何があるのか? 「日本航空機設計」の春名高巳は、調査のため、自衛隊の岐阜基地へと向かう。生還した一機に乗っていたのは、武田光稀(みき)三尉。事故について話すことなど何もない。高巳は頑なな光稀から、情報を引き出すことが出来るのか?

光稀の上官であり、事故時に編隊を組んでいた斉木三佐は、自衛隊員の宿命である異動のために、四国・高知に一人息子を残していた。彼、斉木瞬は、父のフライトの際、僅かに聞こえることもあるジェット機の爆音を求めて、海岸に出ることが常であった。その日、瞬が見つけたのは、海岸に打ち寄せられていたクラゲのような生き物…。UMA好きな幼馴染、佳江と共に、瞬はその生き物を持ち帰るのだが…。
光稀と高巳たちの大人たちの世界と、瞬たち、高知の子供の世界が交差します。方言ってやっぱり力があるよなー、と思うんだけど、瞬の幼馴染の佳江の力強さがいいです(瞬はあちこちを転々としていたので、標準語設定なのだ)。腹の据わっている宮じいもいいです。あと、どっちに入れるべきか分からないけど、”ディック”もね。このお話は、”ディック”の魅力によるところも大きいです。

有川さんは色々な痛みを書き分けます。そこがまたぐっと来るんだなぁ。傷つけられた痛み、傷つけた痛み、自分より傷ついている人がいるがために、抑えなければならない痛み、全てを引き受けなければならない痛み…。もう一人の子供、スワローテイルの機長の遺族、真帆はその強さ、二者択一の潔癖さが痛ましいです。

色々あるけど、光稀と高巳のやり取りには、緊迫した場面ではあるけれど、ニヤニヤしてしまいます。どんだけ自分が突っ走っても、後ろでぽんぽんといなしてくれる人がいるっていいよね。光稀ほどぶっ飛んでいかなくとも、この後方支援は乙女の理想?
目次
プロローグ 早春
第1章 子供たちは秘密を拾い、
第2章 大人たちは秘密を探し、
第3章 秘密は高度二万に潜む。
第4章 人々はそれを裏切って、
第5章 子供は戻れぬ道を進み、
第6章 誰も彼もが未来を惑う。
第7章 混沌は不意に訪れるも、
第8章 秩序の戻る兆しはそこ、
第9章 最後に救われるのは誰か。
エピローグ 盛夏
コメント
わっ、もう忘れていたけれど、あれって「ディック」って名前でしたっけ?
【2008/09/18 20:34】 | ディック #22hNL7Yc | [edit]
こんばんはー。
ディックさんも、「空の中」読まれてたんですね。
ディックさんのお名前は、ディック・フランシスからでしたっけ。
こちらは、あの形態から連想しての、Moby Dickのディックですよん。
【2008/09/18 22:20】 | つな@管理人 #- | [edit]
ディックってねぇ、辞書をひくのイヤなんですよね。
【2008/10/05 19:35】 | ディック #22hNL7Yc | [edit]
あ、もしかして、あちらの意味かなー。笑
海外物なんか読んでると、あまり品が良くない場合、ズバリ出ちゃってる時もありますよね。
(全く違う意味だとしたら、勝手にそちらにとってすみませぬ。汗)
【2008/10/06 23:41】 | つな@管理人 #- | [edit]
つなさん、こんにちは。
お久しぶりです。
これ読みました。
これ、ファーストコンタクトものですよね、、。
会話のズレというか、感覚のずれみたいなものが面白かったですね、、。
【2008/10/08 02:40】 | indi-book #- | [edit]
indi-bookさん、こんばんは!
コメント&トラバありがとうございます。

有川さん、「阪急電車」から入ったせいか、どうも「恋愛」に重きを置いて読んでしまうのですが・・・。
確かにファーストコンタクトものでしたね。
うんうん、ディックとの感覚のズレも面白かったですよね~。
当たり前と思っている概念のおかしさとか。

有川さんの読者って幅広いんですね。
実は、indi-bookさんが読まれているというのが、ちょっと意外でした。笑
でも、恋愛に重きを置かなくても、確かに他もしっかり面白いんですよね。
【2008/10/09 22:52】 | つな@管理人 #- | [edit]












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