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「白蝶花」/咲いて散るのが花なのサ

 2008-09-08-23:21
白蝶花白蝶花
(2008/02)
宮木 あや子

商品詳細を見る

目次
天人菊
凌霄葛
乙女椿
雪割草
実際、この「白蝶花」というのは、こんな花なのだって。

よく撓る花茎に白や薄紅の、親指くらいのちいさな花をたくさん付けます。
風に吹かれると、あえかな白い蝶々が舞っているように見えます。
花はすぐに枝から落ちてしまいますが、次の日には新しい花が咲きます。
花茎が倒れても、枯れずに次々と花を咲かせつづけます。

そんな白蝶花のように、次々と花開く若い娘たち。そして、たとえ散ったとしても、散らされたとしても、それでもまた、きっと力強く花咲かせるのだ。無名であろうとなかろうと、これはそんなふうに精いっぱい花を咲かせた若い娘たちのお話。
「天人菊」は、置屋に売られた菊代と雛代姉妹の話。

「凌霄葛」は、事業に失敗し自殺した父に身を売られ、女学校を退学し、十七にして、親子ほども年の離れた男の愛人となった泉美の話。

「乙女椿」はこの中でも最もボリュームが多いんだけど、その分だけ、なかなかに力作です。長らく音信のなかった人物から、手紙を受け取る場面から、一気に物語は老女の回想へ。千恵子が少女だったころの、奉公先の屋敷での生活。気難しいお嬢様、和江の相手がつとまるのは、千恵子だけだった…。奉公仲間の伸子の恋、そして、千恵子自身の恋…。そうして、全てを覆い潰そうとする、あの戦争…。

「雪割草」は、今では現とあらぬ世界を彷徨うようになった、和江の話。和江の心は、今では過去も現在も自在に行き来する。
実は、これらの短編は全て繋がっています。あそこに出てきたあの人が、あの家が、とずるずると関係しているの。「乙女椿」、「雪割草」が良かったな~。ちょっと愚かな伸子も、誇り高い和江も、真摯な知恵子も、みな、美しい花を咲かせていました。

著者、宮木あや子さんは、「花宵道中」で第5回R-18文学賞大賞と読者賞を受賞し、デビューされたとのこと。もちろん、官能的な場面もあるけれど、いやらしいというよりは、むしろ綺麗な描写だし、父なし子を産むことになる、千恵子の事情もやむにやまれぬもの。必死に生きた、彼ら彼女らの姿が清々しいです。
コメント
白蝶花って、「ガウラ」?
http://blog.oricon.co.jp/guruguru/archive/564/0

この本も読んでみたいです♪
図書館で探して見ます。
【2008/09/10 15:18】 | ぐるぐる #- | [edit]
ぐるぐるさん、(たぶんだけど)正解です!
わー、実際見られて嬉しいな~。
そうそう、この花って、以前見た時にも気になってはいたのです。
(でも、名前なんかは全然忘れてました。笑)

ぐるぐるさんも楽しまれるといいな~。
表紙の雰囲気も好みなのです。
【2008/09/10 23:47】 | つな@管理人 #- | [edit]












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つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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