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「ブラックジュース」/常識を揺さぶる短編集

 2008-08-29-00:06
ブラックジュース (奇想コレクション)ブラックジュース (奇想コレクション)
(2008/05)
マーゴ・ラナガン

商品詳細を見る

目次
沈んでいく姉さんを送る歌
わが旦那様
赤鼻の日
いとしいピピット
大勢の家
融通のきかない花嫁
俗世の働き手
無窮の光
ヨウリンイン
春の儀式
 謝辞
 訳者あとがき
河出書房新社の奇想コレクション、気にはなっていたものの、実はこの本が初めてだったりします。

奇想であるからして、それは少し不思議な話。特にね、短編だからか多くは説明されない中に、その世界独自のルールががっちり存在する雰囲気が良かったな。つまりは、自分の中の常識が揺さぶられる感じがするのです。

訳者あとがきによると、本書は二〇〇五年度の世界幻想文学大賞(短篇集部門)を受賞した、Black Juiceの全訳であるとのこと(「沈んでいく姉さんを送る歌」は、単独でも二〇〇五年度の世界幻想文学大賞(短篇部門)を受賞しているそう)。
■沈んでいく姉さんを送る歌
犯した罪のために、タール池に沈んでいく姉、イッキーを見送る、ぼくたち家族の話。ゆっくりと沈んでいくイッキーの周りに集まった一日。

■わが旦那様
その奥様は、わたしが敬愛する旦那様には、到底相応しいとは言えなかった。ところが、ある時、わたしは彼女に共感を覚える。

■赤鼻の日
ピエロを殺す話。ピエロって確かに、ちょっと禍々しくも見える。

■いとしいピピット
いとしいピピット。そう呼びかけるのは、「キョタイ」の彼ら。

■大勢の家
ある特殊なコミュニティで育った少年が、コミュニティを出て外の世界を知り、そしてまた戻ってくる。

■融通のきかない花嫁
厳しい<花嫁学校>を卒業したわたし。でも、みんなと一緒に<本番>を迎える前に、わたしにはやるべきことがある。

■俗世の働き手
死にゆくばあちゃんのために、おれはじいちゃんに頼まれ、天使を探しに行く。

■無窮の光
おばあちゃんの葬儀のために、今ではゴーストタウンになった街に向かうわたし。汚染されたその地に向かう私の車の中には、種を入れたトレイがある。

■ヨウリンイン
ヨウリンインに家族を殺され、助かったものの町の人たちからも忌み嫌われているあたし。そして、あたしはまたその兆しを見る。

■春の儀式
たったひとり、春を呼び込む儀式に挑むおれ。
常識で言えば、天使というものは白い羽を持った美しい生き物であり、ピエロはその芸を楽しむものである。「いとしい」なんて言葉を使うのは、人間だけだと思いたい。これらがいい感じに裏切られるのが気持ち良いです。
牧歌的な状況の中の残酷な刑を描いた「沈んでいく姉さんを送る歌」、恐ろしげな姿の天使が度肝を抜く「俗世の働き手」が面白かったな~。
コメント
お、奇想コレクション初挑戦ですか。
作者が違うので当たり前といっちゃあ当たり前なのですが、作品によってSF度が強かったり、日常で起こりえそうなちょっとした不思議を描いた作品だったりと、毎回どんな趣向なのだろうと楽しみにしながら読んでます。
【2008/08/29 22:32】 | おんんもらき #SFo5/nok | [edit]
おんもらきさん、おっかえりーー!
復活嬉しいです♪

そうなの、奇想コレクション、これが初挑戦なんです。
おんもらきさん、すでに何冊か読んでらっしゃいましたよね?
つい作家名で見ちゃうんですが、やっぱりこういうコレクションものって楽しいですよね。
【2008/08/31 23:15】 | つな@管理人 #- | [edit]
TBさせてもらいました。

最近は作家で選ぶのめんどくさいので、迷ったときはこのシリーズ選ぶようにしてます(笑
【2008/10/31 10:17】 | おんもらき #SFo5/nok | [edit]
>おんもらきさん
トラバ返し、どもー!

新潮クレストブックスとか、早川epi文庫、白水uブックスとかも、オススメですよん♪
【2008/11/01 18:13】 | つな@管理人 #- | [edit]












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つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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