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「王朝懶夢譚」/姫君の恋と冒険と異類の者と

 2008-08-24-22:57
王朝懶夢譚 (文春文庫)王朝懶夢譚 (文春文庫)
(1998/01)
田辺 聖子

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目次
月冴
麻刈
紫々
鮫児
悪来丸

「ああつまらない。あと十年、何ということなく、ただ待つのですって? あたしは海老腰のおばあさんになっちゃうわ。青黴が生えて色が変わるわ。こんな若さが持ち腐れになるっていうの?」

こう嘆くのは、内大臣家の月冴姫。美貌も家柄もどちらも申し分のない月冴だけれど、入内が決まっていた東宮が急死しために、あたら若さを費やそうとしているところ。父と父の一族は、新東宮となった三歳の第二皇子に月冴を入内させようというのだ。乙女にとって十年はあまりに長い…。

わが身を嘆く月冴のもとに姿を現したのは、小天狗もしくは狗賓の外道丸。八つか九つに見える子童の姿をした外道丸は、月冴の境遇にいたく同情し、普通では見られない世の様々なことを見せてやるのだが…。

月冴の性格自体もさばけてるし、なかなかに勇敢だし、所謂深窓の姫らしくはなく、どこか「ジャパネスク」の瑠璃姫を思いださせるところもあるんだけど、何せこっちは誰がどう見ても文句なしの美人! そこはジャパネスクとの大きな違いかしらん。どうも最初っからジャパネスクを連想しちゃったので、ギャグ寄りというかユーモラスな話を期待しちゃったんだけど、実際はギャグっぽくしつつシリアスな話もあり、面白いんだけど、話がギャグに寄るのかシリアスに寄るのか、そこのバランスが読んでて合わない部分もありました。

最初の「月冴」は、月冴姫と小天狗の外道丸の出会いと、月冴が好もしく思っていた仏眼寺の仁照のもとに飛んでいく話。ここはね、文字通り、京の夜空を飛んで行くんだけど、異類たちが飛び交う様子がいいです。一角獣のような獬豸に天禄。正義が行われていれば、地上に降りてその姿を現すのだけれど、何千年、何万年も夜ごと彼らは地上に失望して天界へ還って行く。

野干、白沢、鮫児、猩々、河童…。異類との交わり、姫君の冒険と恋などが、綺麗にまとまった一冊です。今読むと特に目新しいところはないけれども(初出誌は「別冊文藝春秋」平成4年200号~平成6年208号)、安心して読める本ではあります。漫画、アニメなど、ビジュアル化との相性も良さそうな感じ。でも、いまさらそんな展開はないかしら?
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Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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