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読書をするということ/「読書力」

 2005-03-13-08:23
「声に出して読みたい日本語」で有名な斎藤孝氏による「読書力」。アメブロを彷徨っていたら、本・書評ランキング一位のtakam16さんの所で、この本が薦められていた。

章立てはこうなっている。

序・読書力とは何か、?・自分をつくる-自己形成としての読書、?・自分を鍛える-読書はスポーツだ、?・自分を広げる-読書はコミュニケーション力の基礎だ

読書力の基準として、文庫100冊、新書50冊を読むことが挙げられている。これらは推理小説や完全な娯楽本を除いたもので、「精神の緊張を伴う読書」を読み方として想定している。

印象に残ったのは、読書で培われる強靭な自己についての以下の記述。

矛盾しあう複雑なものを心の中に共存させること。読書で培われるのは、この複雑さの共存だ。自己が一枚岩ならば壊れやすい。しかし、複雑さを共存させながら、徐々にらせん状にレベルアップしていく。それは、強靭な自己となる。思考停止するから強いのではない。それは堅くもろい自己のあり方だ。思考停止せず、他者をどんどん受け入れていく柔らかさ。これが読書で培われる強靭な自己のあり方だ。

著者は自分探し」ではなく「自己をつくる」という表現の方がしっくりくるという。さらに読書を食べ物になぞらえて、次のように語っている。

読書力があるということは、食べるということになぞらえて言えば、強い歯や顎を持っているということにあたる。硬い食物は、成長期に歯や顎を鍛える。そして鍛えられた歯と顎でその後の人生を生き抜いていく。読書の歯や顎は、鍛えられるべき成長期に鍛えられておくことで、一生の宝になる。児童文学はいわば離乳食である(質としてではなく、読みやすさという点で)。次にステップとして、推理小説や歴史小説、エンターテインメントもの、雑誌やショートショートなど、わかりやすく読みやすい読書がある。これはいわば乳歯レベルの読書だ。従来は、この乳歯レベルのものと本格的な読書が混同されてきた。この次の段階に、永久歯の読書がある。歯が生え替わる読書ということだ。心地よい精神の緊張が味わえる。そうした新しい感覚を味あわせてくれるのが、永久歯レベルの読書だ。

量はある程度読んでいるのだけれど、永久歯レベルの本が非常にあやしい。文庫本の方はともかく、読書力の基準に挙げられている新書50冊など、きっとクリア出来ない。

本書では、本の要約や、読んだら人に話すことが薦められている。ブログを書くという行為は間違いなくいい練習になる。小論文の練習のために、本の要約をある程度の量こなした時期がある。結局その練習を役立てることはなかったけれど、その時期は随分クリアに文章を理解出来ていた。

またこの本の中では、「読書会」なるものが薦められている。

各人のおもしろいと思ったところを何頁の何行目というように指摘してもらい、線を引いた理由をコメントしてもらう。いろいろな人が自分がおもしろいと感じたところを指摘していくことによって、全員の目が開かれてくる。

いい本があったら、ブログで該当箇所をトラックバックしていっても面白いと思う。
mori3mori3さんの所の「人前で読んではいけない本」というお題も面白い。見に行かれていない方は、どうぞ行ってみて下さい。

巻末には文庫百選「読書力」おすすめブックリスト」がついている。それぞれの本に対し、概ね一言のコメントがついているのだが、これがうまい。実に端的。自分が読了したものなどは、「確かに一言で表現するとこうだった」と懐かしく感じた。

以下、ブックリストのジャンル分け。

1 まずは気楽に本に慣れてみる、2 この関係性は、ほれぼれする、3 味のある人の話を聴く、4 道を極める熱い心、5 ういういしい青春・向上心があるのは美しきことかな、6 つい声に出して読みたくなる歯ごたえのある名文、7 厳しい現実と向き合う強さ、8 死を前にして信じるものとは、9 不思議な話、10 学識があるのも楽しいもの、11 強烈な個性に出会って器量を大きくする、12 生き方の美学・スタイル、13 はかないものには心が惹きつけられる、14 こんな私でも泣けました

ブックリストは誰もが作ることの出来るものだけれど、いろいろなジャンルに均等に割り振ることが難しい。頭の中に偏りが出来ないよう、異なった分野の読書をすることの必要性を感じた。

ところで、この著者は「本は買うこと」、「読みながら本に線を引くこと」を薦めている。図書館で借りてきてしまった私だけれど、この本は買って持っていてもいいと感じた。コンパクトにまとまった本書。お得だと思う。


*臙脂色の文字の部分は、本文中より引用しています。何か問題がございましたらご連絡下さい。


思い出したこと
1.子供の頃、面白いなと思う言葉を舌で転がして遊んでいた。古文、漢文もリズムがあって面白い。

2.小学校の国語の授業で、教室を真ん中で二つに分け、両端から順番に教科書を朗読していくというゲームがあった。途中で詰まったら次の人に朗読の順番を回し、朗読した人数が少ないチームが勝ちというもの。私はこのゲームが大好きで、小学生時代、このゲームに自己の存在意義をかけていたと言っても過言ではなく、途中で詰まると悔しくて仕方がなかった。


これらもまた「声に出して読みたい日本語」と言ってもいいのかもしれない。いい文章の朗読は口と舌が嬉しい。



著者: 齋藤 孝
タイトル: 読書力

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