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少女若しくは家庭小説/「マイ・ディア」

 2005-05-26-07:51

とら さん、みわ さん、戸隱 さん(順不同)と、コメント欄で児童書について話していました。私のブログ、記事本体よりもコメントの方が、皆様のお陰で数段面白いのですよ。で、好きな児童書について書きたいなあ、と思っていたのだけれど、あまりの数の多さに困惑。ぐるぐるしてたら、なぜだか少女小説に着地してしまいました。児童書については、またその内リベンジということで・・・。

一応、過去記事で児童書について少しでも触れたものを挙げておきます。もしよろしければ、こちらの記事もご覧下さい。
・児童書関連の記事。イギリス七つのファンタジーをめぐる旅ドリトル先生の英国
・ナルニア国ものがたりゲド戦記シリーズエルマーシリーズ


で、少女小説について、今日はこちら。

氷室冴子「マイ・ディア *親愛なる物語*」

少し前にトラステで、「読書は教養のためにするものか、はたまた娯楽のためのものなのか、激論をせよ」なるお題があがっていました。私にとっての読書は、自分が現実に生きる世界とは異なる世界を知る、若しくはそこで遊ぶためのもので、そのどちらにも当て嵌まらない。この「異なる世界」をより良く知るために、「教養」的な本を読むこともあるけれど。子供の頃の現実の世界というのはとても狭くて、大人のように他の「娯楽」や気晴らしがあるわけではないから、本にはそれはそれはお世話になったもの。ちと脱線しますが、私は本を読まずにはおられなかったから、「本を読まずに育つことの出来た、現実の世界がちゃんと広かった人たち」に対する憧れもあります。読書が習慣づいて、現実には体験できない、豊かな世界を知ることが出来るのは良かったのかな、とも思いますけど。


で、「マイ・ディア」は文字通り、氷室冴子さんの「親愛なる物語」である「家庭小説」について書いたもの。目次は以下。

いとしのマシュウ『赤毛のアン』
オルコットかモンゴメリか『八人のいとこ』『花ざかりのローズ』
ハウス食品におねがい『リンバロストの乙女』
ストーリーテリングということ『若草の祈り』
軽やかなワルツみたいに『少女パレアナ』
ミスターの魅力『少女レベッカ』『レベッカの青春』
心ふるえて・・・・『十七歳の夏』
ひとやすみにお茶を『秘密の花園』『あしながおじさん』『丘の家のジェーン』『昔気質の一少女』他

赤毛のアン
については過去記事 にしたこともあるのだけれど、その他にも私にも懐かしい本がいっぱい。そして、この氷室さんの本を信頼するに値すると思うのは、赤毛のアンに関する以下の記述。

アンの物語がアニメ化されたり、映画化されたりしたときに、アンが最初から、なんの屈託もない、天真爛漫なコとして出てくると、(なんか、ちがう)としっくり、こないものがある。(中略)『赤毛のアン』は、おしゃべりすることでしか自分を主張できなかった、器用そうにみえて、ほんとはすごく不器用な女の子に、世界が少しずつ扉をひらいて、優しくなってゆく物語なんです、ほんとはね。

アンはおしゃべりで、ただ能天気な女の子じゃあ、ないんだよ。だから世界中の「女の子」たちに、世代を越えてあれだけ愛されているんだよね。「嗚呼、私オルコットは駄目だったよ」、とか「ネズビットが駄目だったのは、ストーリテリングということが分かっていなかったせいか」とか「パレアナのあの性格!滅茶苦茶鬱陶しかったよ」など、いろいろ懐かしいことこの上ない。『昔気質の一少女』なんて、確か家にあった旧字体の本で読んだはず。だから、家は親子二代で読んだのかな。

この氷室さんの本自体がとても古くて、私が持っているのは15年前のもの。この本で知ってから読んだ、『リンバロストの乙女』もとても良かった(が、実家で紛失してます。どこ行っちゃったんだー。涙)。『十七歳の夏』も良かったような記憶があります。 過去少女だった人たちには、とても懐かしい物語たちだと思うし、こういった小説群には日常の細々したことが、ちょっと素敵な事に思える魔法がかけられていると思う。ゴシップ好きな人、細かいお節介を焼く人もしょうがないなあ、と少し愛らしく思えるかも、です。


皆それぞれの中に「親愛なる」物語が存在するのでしょうね。ホント、ブログ書いてると、本に対するラブレターを書いているみたいだなあ、と時々思います。それも熱烈な。

少女小説とは少し違うかもしれないけれど、この本に挙げられていないもので好きだった少女たち。

・リンドグレーン「長くつ下のピッピ」における「世界一つよい女の子」ピッピ・ナガクツシタ
・プロイスラー「小さい魔女」 における小さい魔女。少女じゃないけど、「年はたったの百二十七」で「魔女のなかまでは、まだ、ひよっこみたいなもの」だからいいよね。
・エンデ「モモ」モモ
・クリアリー「ヘンリーくんシリーズ」における「豆台風」ラモーナ
・ブライトン「おちゃめなふたごシリーズ」サリバン家のふたご、パットとイザベル
・ワイルダー「大草原の小さな家シリーズ」ローラ。最後の方は、滅法強力な、辺境でたくましく生きる主婦の生活になってますが。

少年少女とすると、ポプラ社吉本直志郎さんのもの。村上豊さんの何とも豊かな挿絵がついた、「青葉学園物語シリーズ」。同じ作者でこちらは流麗な中島きよしさんの挿絵がついた「バカラッチ隊シリーズ」。同じく中島潔さんの挿絵がついた「十二歳シリーズ」(こちらだけ手元になくて、検索したら薫くみこさんという方が書かれたらしい。日本の物では非常に珍しく、少女たちがとても良かった)。

うーん、自分の子供時代には、色々と不満も後悔も多いのですが、本だけは大変に豊かに育ったのだなあ、と改めて思いました。 あと、過去氷室冴子さんについての記事も書いてます。何だかリンクばかりで申し訳ないですが、よろしければこちら もどうぞ。


著者: 氷室 冴子

タイトル: マイ・ディア―親愛なる物語

amazonで「出品者から」と書いてあるということは、これはもしかして絶版なのでしょうか。うーん、流石15年前。いい本なのだけどな。偶に古本屋で見掛けます。


*臙脂色の文字の部分は、本文中より引用を行っております。何か問題がございましたらご連絡下さい。

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「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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