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「ヨーロッパ退屈日記」/美意識三昧

 2009-07-30-15:27
ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)
(2005/03)
伊丹 十三

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この表紙もお洒落でしょう? カバー装画も著者自装ってことなんですが、一つ一つは短いこのエッセイを読んでいても感じるのが、とんでもなく高い美意識! こんな美意識を掲げて、それに準じて生きるなんて、疲れちゃうよー、とゆるゆる時代の私なんては、思ってしまうのだけれど…。

「正装の快感」の次の箇所に見られるように、

正装する、ということは愉しいことである。社会の掟に、進んで身をまかせ、自らを縛する、というところに、一種の快い、引緊まった安堵がある。タクシードを着て凛々しい快感を覚えぬ男があるだろうか。

規律や規範の中の愉しさを指向しているのかなー。タキシードではなく、タクシード、ジャガーではなく、ジャギュア、とかそういうところにも、拘りがあるよねえ。私なんて、どこへでも適当な格好で行ってしまうので(特に会社に行く時がいい加減)、良く母親に怒られるんですが、でもさ、みなが上昇志向ではなく、また西欧社会を目指しているわけでもなく、ある意味では足るを知ってしまった、こういう今の日本を、伊丹さんなんかはどう見るのかなぁ、と思ってしまいました。

「女性の眼で見た世界の構造」なんてのは、ちょっと女性蔑視の気もあるんですが、まぁ多少のことは許そう、と思えるダンディっぷり。えーと、今、その場所を探せなかったんですが、黙って任せてくれれば、これぞ!というオーダーをしたのに、女性にバンバンとオーダーされてしまい、しおしおとする、なんて箇所があった(と思う)んですが、黙っていればダンディなおじさまが極め尽くした美を提供してくれるんだもの、多少のことは良しとしようと思えてしまいます。伊丹さんが既にこの世にいないことが、惜しまれます…。

「リチャード・ブルックスの言葉」における、演技論も面白かったです。映画には、俳優の眼を、ありありと奥まで覗き込むという、演劇にはない特権がある。俳優は、ただ「正しく感じる」ということだけを考えればいい。それ以外に、観客を信じさせる方法なんてない、ということ。

↓新潮文庫と文春文庫から、同じ本が出ているみたい。最初に上げたものは、帯が邪魔なのでこちらも~。「この本を読んでニヤッと笑ったら, あなたは本格派で, しかもちょっと変なヒトです」というコピーは、初出誌の編集者だった山口瞳によるものだとか。

ヨーロッパ退屈日記 (文春文庫 131-3)ヨーロッパ退屈日記 (文春文庫 131-3)
(1976/01)
伊丹 十三

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有川浩さん四方山

 2009-07-30-14:36
図書館危機図書館危機
(2007/02)
有川 浩

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「図書館戦争」のコミック版を、漫画喫茶で読んじゃったんです。で、原作の「図書館戦争」も古本屋でぱらぱらと立ち読み。おお、ほとんど内容同じなのねー、と思いつつ、「図書館内乱」を割とすっ飛ばしたまま、「図書館危機」です。「図書館革命」で完結とのことだし、「革命」は読もうっと。

しかし、これ、「あとがき」で有川さんも書かれてるんですが、

つか、活字でベタ甘とか痒いとかこっ恥ずかしいとか好きなの私だけじゃないよね!?ね!?と心の中で誰かに訴えながら書いておりますが、

この図書館シリーズは、掛け値なしのべた甘なんだよねーー。

だってさだってさ、読んでても丸わかりなのに、お互いが鈍い!痒い! でも、たまらず読んでしまうのが、乙女心というものでしょうか。こう、大人が読んでるのー!、と声を大にして言うのは、それこそこっ恥ずかしい気もするんだけど…。

だって、そういうの好きなんだもん!、と開き直るんなら、「図書館シリーズ」。あくまで大人として…、と節度を保つならば、「阪急電車」(感想)。中間を取るなら、陸海空シリーズ(「塩の街」「海の底」「空の中」)ってとこですかねえ。新作、「植物図鑑」の甘さの匙加減は、どんなもんなんでしょう…。

がらかめのマヤと真澄さんに身悶えするのとはまた違う気もするけど、なんつか少女漫画でやきもきしたああいう気持ちを、活字で再現される感覚が何とも言えんですなあ。

「ハートブレイク・レストラン」/お困りのようでしたので、ちょっと

 2009-07-30-14:20
ハートブレイク・レストラン (光文社文庫)ハートブレイク・レストラン (光文社文庫)
(2008/07/10)
松尾 由美

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内容(「BOOK」データベースより)
フリーライターの寺坂真以が仕事場代わりにしているファミリーレストランには、名探偵がいた。店の常連ハルお婆ちゃんは、客たちが話す「不思議な話」を聞くと、真以を呼び寄せ、たちどころに謎を解いて見せるのだ。そんなお婆ちゃんにも、ある秘密があったのだが…。可愛くって心優しいお婆ちゃん探偵が活躍する、ハートウォーミングな連作ミステリー。

目次
ケーキと指輪の問題
走る目覚まし時計の問題
不作法なストラップの問題
靴紐と十五キロの問題
ベレー帽と花瓶の問題
ロボットと俳句の問題
 解説 大矢博子
こういうの、大好きー!な、ハートウォーミングな連作ミステリー。時間軸は繋がってるんですが、一見、ただ謎を並べたように見えながら、最後に持っていく手法も心憎い。

「ハートブレイク」なんてついてますが、実際はみなさん、恋を実らせる方にいくわけで、タイトルの響きに感じる哀しさなんてのは、まったくありません。一応ね、お婆ちゃんのある秘密のために、主人公のフリーライター、寺坂真以は「心のさびしい人、ないしは幸薄い人」がこのファミレスに集まるのでは?、と疑ってはいるのだけれど…。最後のお婆ちゃんの言葉も、なかなか深いんじゃあないでしょうか。確かに、「好きな殿方や女性とうまくいけば、それだけで何もかもさびしくなくなるというものでもございません」のですよなぁ。続きがあってもいいようなお話なんだけど、どうなんでしょう、シリーズ化はして貰えないのかな? 幸田ハルお婆ちゃん、いいキャラしてるんだけどなぁ。

「ぼくと、ぼくらの夏」/夏に死んだ

 2009-07-30-14:05
ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫)ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫)
(2007/05)
樋口 有介

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内容(「BOOK」データベースより)
高校二年の夏休み、同級生の女の子が死んだ。刑事の父親と二人で暮らすぼくは、友達の麻子と調べに乗り出したが…。開高健から「風俗描写が、とくにその“かるみ”が、しなやかで、的確であり、抜群の出来である」と絶賛され、サントリーミステリー大賞読者賞を受賞した、青春ミステリーの歴史的名作。

新しい作品かと思っていたら、私が手に取ったのは新装版だったらしく、実際には88年の作品なんですね。解説には「古びていない」とあるんですが、私は時代を感じちゃったなぁ。途中までは、ん?これって時代はいつ?、と思いながら読んでたんです。つまりは古いことに気付かなかったとも言えるので、ある意味では「古びていない」のかもしれないんだけど…。

美人教師、美少女のガールフレンド、バイクを駆る、喫煙、お酒だって飲んじゃう(主人公たちは高校二年生)、なーんてあたりに時代を感じたんですが、如何でしょう? 今の「青春ミステリー」には、あまりないだろうキーワードな気がするなぁ。

男の子と父が二人で住んでる家で、シャワー借りたり、Tシャツ借りたり、あれがどうのこうのって、言わないと思うんだけどなー。とってつけたように、生理の話が出るお話って、あんまり好きじゃないんです(さばけてる女の子、とかそういう面を出したいの?)。

地の語りでは、「麻子さん」と読んでるのに、実際に彼女を呼ぶときは「酒井」と呼ぶ、主人公の戸川くんもなんだか不思議ー。し、しまった、一つもいいことを書いていない! なんかね、でも、この表紙とタイトル、「青春ミステリー」という単語から惹起された自分のイメージだけでも、ま、良かったかな。

「天使と悪魔」/科学か神か

 2009-07-30-13:49
天使と悪魔 (上) (角川文庫)天使と悪魔 (上) (角川文庫)
(2006/06/08)
ダン・ブラウン

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天使と悪魔 (中) (角川文庫)天使と悪魔 (中) (角川文庫)
(2006/06/08)
ダン・ブラウン

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天使と悪魔 (下) (角川文庫)天使と悪魔 (下) (角川文庫)
(2006/06/08)
ダン・ブラウン

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勢いでガーっと読んじゃったままに、ブログ上に感想を書くことをしなかったんですが、「ダヴィンチ・コード」は読んでるんです。あれは、本→映画の順だったんですが、こちら「天使と悪魔」は、映画→本の順番。ダヴィコーは本の方が面白かったんですが、結論から言っちゃうと「天使と悪魔」は映画の方が良かったなぁ。

ほとんどがセットだったらしいですが、映画の方はローマの名所や、ヴァチカン内部をバリバリと見せてくれるわけですし。CERNの内部(いや、どこまでが本物だったのか、私には分からないけど)が見られたのも、映画に軍配な感じです。だって、普通見られないものねえ。

同じラングドン教授による謎解きとはいえ、今回はタイムリミットもシビアに切られてるし、謎解き自体が簡単に言っちゃうと、「この像はあっちの方向を指している!」とかそういう程度なんです。この辺りも、映像の方が強い所以かも。本を読んでると、細かい設定はちょっとずつ変ってる部分もあるけど、うまーくエピソードを繋いで、映画化したことが分かって、これは原作を掬いとった脚本家が巧かったのかしら。しかし、生物物理学者のヴィットリア、とても魅力的なんですが、ダヴィコーには出てこなかったよねえ?(メモってないんで、ほとんどを忘れてしまったよー)

おお、と思ったのが、以下の部分。エネルギー問題は難しいですよね。

新たなエネルギー源を生み出すために、営利主義を避けることはできない。反物質には、経済的で汚染と無縁のエネルギー源としての底知れぬ可能性があるが、公表する時期を早まれば、原子力や太陽熱のエネルギーと同様、政策や宣伝上の失敗によって台なしにされかねない。原子力の場合は安全性を確立する前に量産され、事故が多発した。太陽熱の場合は効率を高める前に量産され、人々は金銭的な損害をこうむった。 (上巻 p148より引用)

太陽電池の変換効率も、まだまだ低いものなんだよねえ。

↓映画が見当たらなかったのでサウンドトラック。
天使と悪魔 オリジナル・サウンドトラック天使と悪魔 オリジナル・サウンドトラック
(2009/05/13)
サントラ

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「虚構機関」/年間日本SF傑作選2007

 2009-07-27-11:15
虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)
(2008/12)
不明

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目次
 序文  大森 望
グラスハートが割れないように   小川一水
七パーセントのテンムー       山本 弘
羊山羊                 田中哲弥
靄の中                 北國浩二
パリンプセスト
 あるいは重ね書きされた八つの物語
                      円城塔
声に出して読みたい名前       中原昌也
ダース考 着ぐるみフォビア      岸本佐知子
忠告                   恩田陸
開封                   堀 晃
それは確かです            かんべむさし
バースディ・ケーキ           萩尾望都
いくさ 公転 星座から見た地球   福永 信
うつろなテレポーター          八杉将司
自己相似荘(フラクタルハウス)    平谷美樹
大使の孤独               林 讓治
The Indefference Engine       伊藤計劃
 解説                  日下三蔵
 二〇〇七年の日本SF界概況    大森 望
宇宙を舞台にした、もろにSFっぽいものから、ん?、ちょっと不思議?、というものまで、バランス良く収められている一冊です。

■岸本佐知子■
「ダース考」と「着ぐるみフォビア」の二本立て。共通するのは、あの中にあるものは一体…、ということ。実に岸本さんらしいなぁ、と思うお話でした。
 ダース・ベイダー こわい
 ダース・ベイダー くろい

アナキンの物語をすでに知ってしまった私たちは、あのマスクの下にあるものも、想像できるようにはなりましたが、あのテーマ曲が確かにこう聞こえちゃうかも!

■円城塔■
アイデアが分かり易かった「オブ・ザ・ベースボール」は大丈夫だったけれど、同時収録されていた「つぎの著者につづく」でギブアップした円城さん。今回も分かるものもあれば、さっぱり~、なものもあり。これ自体が短編なんだけれど、この短編は、「砂鯨」「涙方程式始末」「祖母祖父祖母祖父をなす四つの断章」「紐虫をめぐる奇妙な性質」「断絶と一つの解題」「縞馬型をした我が父母について」「波蘭あるいはアレフに関する記憶」という七つの小さな物語を内包する。小さいと言えそれぞれ独立した世界観があって、分かるものについては面白かったです。一部、話が繋がっているのかなぁ?と思う部分もあったけど、深くはわからんです…。

■伊藤計劃■
まるでルワンダの内戦のようなこの舞台には、ちょっとんーーーと思ったし、ラスト(というか、これが最初の部分に繋がっているんだけど)はそうきちゃうのかー、とちょっと残念にも思ったんだけど、気になってる「虐殺器官」は、やっぱり読もうっと。伊藤さんのブログ「第弐位相」を読んで、壮絶だなぁ、と思っていたんですが、若くして既に亡くなられてしまったんですよね。残念です…。

SF

「さらしなにっき」/リリカルSF

 2009-07-27-10:21
さらしなにっき (ハヤカワ文庫JA)さらしなにっき (ハヤカワ文庫JA)
(1994/08)
栗本 薫

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内容(「BOOK」データベースより)
「小さかった頃にはまだ町ん中に原っぱがあって…」先輩の原口さんが、呑み屋で知り合った男と思い出話に意気投合しているのを、ぼくはぼんやりと聞いていた。中年男二人の他愛ない話と思っていたのだが、その日から原口さんはおかしくなっていった―少年時代の記憶に潜む恐怖を描いた表現作他、130年ぶりに地球に戻った宇宙飛行士の過酷な運命を物語る「ウラシマの帰還」等、美しくも哀しい8篇を収録したSF作品集。

かの有名なグイン・サーガも読んだことがないんですが、ブログをやるようになったら、みなさん、グイン・サーガは当然押さえているべきもの、な感じで読んでらっしゃるのですよね。そんなわけで気になっていた栗本さんの短編集です。今後、自分がグイン・サーガを読むことはないだろうけど、ちょうど時期的にも栗本さんが気になっていたしね…。
目次
さらしなにっき
忘れないで
峠の茶屋
ウラシマの帰還
走馬灯
最後の夏
パソコン日記
隣の宇宙人
 著者解説
一つの特徴としては、各短編ごとに、「著者解説」がついていることかな。栗本さんご自身が、「栗本なかなか短編もお上手」なんて書いてらっしゃるんですが、確かに短編には壮大な長編にはない良さがありますよね。どことなく淋しい、切ない雰囲気や、奇抜なワンアイデアはやっぱり短編ならではのもの。栗本さんが、初期に書いたSFはほとんど影響を受けているという、小松左京さんの本も、私はこれまでほとんど読んだことがないので、そういう意味でも新鮮で面白かったのかな~。

抒情的なものも良いんだけど(ノスタルジーあふれる「さらしなにっき」とか)、ギャグっぽいお話(というか、タコ型宇宙人が隣に越してくる「隣の宇宙人」なんかまんまギャグだな)も面白かったです。同性愛の二人の女性の生活が描かれる「最後の夏」も、漂っている滅びの空気が美しい。

■関連過去記事■
・「メディア9」/十七歳は大人になるとき
SF

ご報告

 2009-07-27-09:56
10日間の入院生活が終わり、ネットに戻ってまいりました。

静養中ということで、自宅にではなく実家に戻ってきちゃったので(うははー、家事、全然やってないよー)、ネット環境的には若干不自由さもあるのですが…。

入院中に読んだのは、文庫本9冊。最後の三日間くらいは、かなり元気になって、一人で本を読むよりも、他の患者さんとお話することが多かったので、量的にはこんなもんなのかな~。

下の記事に感想を上げたい、と書いていた本は、自宅に置き去りなので、先に入院中に読んだ本の感想を書いてしまおうと思います。

それでは、また今後もよろしくお願い致します。

ご連絡

 2009-07-13-23:17
おめでたいことでも生死に関わることでもどちらでもないんですが、ちと見つかってしまったものがあるので、明日から入院して手術をしてきます。
そんなわけでしばし留守に致しますが、戻ってきたらまたよろしくお願い致します。

戻ってきたら、感想を書きたいもの↓。

バジル氏の優雅な生活 (第1巻) (白泉社文庫)バジル氏の優雅な生活 (第1巻) (白泉社文庫)
(1996/12)
坂田 靖子

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巴之丞鹿の子―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)巴之丞鹿の子―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)
(2008/12/09)
近藤 史恵

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夢織り女
夢織り女 (ハヤカワ文庫 FT (73))

入院中に本が読めれば、更に書きたいものが増えているかもしれません~。
それでは、またお会いできますよう。
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「魔法飛行」/魔法を信じるかい?

 2009-07-12-13:23
魔法飛行 (創元推理文庫)魔法飛行 (創元推理文庫)
(2000/02)
加納 朋子

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以前、「ささらさや」(感想)を読んで、面白いんだけど、続けて読むほどではないなぁ、とそれから何となく読んでなかった加納朋子さん。でも、これは純粋に面白かったよ! しかし、これは「ななつのこ」の続編なのでした…。ちょっと失敗しちゃったなぁ。

なんとなーくね、北村さんの「円紫さんとわたし」シリーズを思い出させるところもあるんだけど、こちらは少し凝ったつくり。主人公である短大生の入江駒子(イリゴマと呼ばれることも)は、“瀬尾さん”に向けて近況報告のような物語を書いています。それは、彼女の身近であった、ちょっと不思議な出来事を題材にしたもの。手紙を受け取った”瀬尾さん”は、返信でもって彼女の物語の中の謎に、一つの答えを見せますが…。ここに更に絡んでくるのが、”誰か”から届く手紙。そうして、この”誰か”についての謎は、連作の謎を貫いて、鮮やかに解かれるのです。

可愛らしいイリゴマちゃん(そして、図書館大好き!)、周囲の友人、安楽椅子探偵の”瀬尾さん”。この辺が、「円紫さんとわたし」シリーズを思い出させるのだと思いますが(解説の有栖川有栖さんも関連を指摘されてます)、こちらにはこちらの、また違った魅力がありました。しかし、いまどき電話も引いていないという”瀬尾さん”。不思議なお人ですねえ…。

「ななつのこ」は、「生まれて初めて書いた小説」で、デビュー作なんだとか。こちらのイリゴマにも会いたい!
目次
一 秋、りん・りん・りん
 誰かから届いた最初の手紙
二 クロス・ロード
 誰かから届いた二番目の手紙
三 魔法飛行
 誰かから届いた最後の手紙
四 ハロー、エンデバー
 ”論理(ロジック)じゃない、魔法(マジック)だ”  有栖川有栖
 あとがき
ななつのこ (創元推理文庫)ななつのこ (創元推理文庫)
(1999/08)
加納 朋子

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プロフィール

つな がる

Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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