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まとめメモ0906

 2009-06-23-23:47
向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
(2008/07/29)
道尾 秀介

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内容(「BOOK」データベースより)
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

語り手はこの主人公の「僕」なんですが、所謂信頼出来ない語り手ってやつですかね。途中からは、もう何を信じていいんだか分からナーーーイ!!、と叫びたい感じに。巧い小説だとは思うんだけど、話としてはあまりに暗く、私の好みではありませんでした。小説の巧みさを楽しみたい人にはいいのかな。巧みさに面白さがプラスされればいいんだけど…。うーん、ひたすらに巧みでしたね。そうあらなければならない理由、感情の動きが描かれるのではなく、技巧が勝ってる感じなんだよな。歌野晶午さんくらい、気持ちよーく騙してくれれば、それはそれで楽しいんですけど、ね。
バウンド―纏足 (YA Dark)バウンド―纏足 (YA Dark)
(2009/03)
ドナ・ジョー ナポリ

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内容(「MARC」データベースより)

継母から「役立たず」と呼ばれ、家の雑用一切を押しつけられている少女シンシン。それでも纏足の痛みに苦しむ姉を気づかい、周囲への優しさを忘れない。そんなシンシンが、邪悪な継母や過酷な運命から逃れられる日は来るのか?

「シンデレラ」と言えば、西洋的なイメージを持っていたんですが(ディズニー映画のせいかな)、実際は世界各地にこういった民間伝承があるのだとか。で、この「バウンド」の副題は纏足。舞台は中国なんですね。これまで読んだ、ドナ・ジョー・ナポリのお話は、誰もが知っている童話の切り口が鮮やかで、違った見方を教えてくれるものだったのですが、うーん、これはいまいちでした。主人公、シンシンがあまり好きになれず、逆に姉が可哀想でですねえ。シンシンも酷い目にあってるんですが、彼女は生来可愛く、足も小さいらしいんですね。なんかそこに優越感を覚えてる感じがちょっと…。単に私が強いシンデレラを見たくなかっただけなのかしら。

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「恋文の技術」/なにはなくとも書くのだよ

 2009-06-10-23:28
恋文の技術恋文の技術
(2009/03)
森見 登美彦

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内容(「BOOK」データベースより)
京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ―。

目次
第一話  外堀を埋める友へ
第二話  私史上最高厄介なお姉様へ
第三話  見どころのある少年へ
第四話  偏屈作家・森見登美彦先生へ
第五話  女性のおっぱいに目のない友へ
第六話  続・私史上最高厄介なお姉様へ
第七話  恋文反面教師・森見登美彦先生へ
第八話  我が心やさしき妹へ
第九話  伊吹夏子さんへ 失敗書簡集
第十話  続・見どころのある少年へ
第十一話 大文字山への招待状
第十二話 伊吹夏子さんへの手紙
手紙で綴られる物語と言えば、三島由紀夫の「三島由紀夫レター教室」(感想)なんかを思い出しちゃうんですが、「レター教室」では五人の書き手がそれぞれ手紙を書くことによって、人間関係が浮かび上がるところが面白いのだけれど、反してこちらの「恋文の技術」では手紙の書き手はただ一人(「大文字山への招待状」だって、たぶん書き手は彼だよね?)。

書き手たる守田一郎は、ひたすらに書いて書いて書きまくる。だって、研究室でただ一人、淋しい臨海実験所に送られてしまったのだもの。置いてきた(?)親友の恋の行方が気になり、決して勝てはしないお姉様が気になり、家庭教師をしていた少年が気になり、本質を突きすぎる妹が気になり、学生時代に縁のあった森見登美彦氏が気になり、恋する伊吹夏子さんの様子が気になり…。

それぞれに宛てた手紙は、無論その相手への感情、立場によって、それぞれ違った物言いとなる。守田一郎、しょーもなー、と思う部分もあるんだけど、通して読むと愛しくさえあるんだな、これが。そう、彼の妹の言うとおり、「みんながお兄ちゃんの手紙にこたえて、手紙を書いてくれるっていうのは、とてもすごいこと」なんです。同じく妹の言葉を借りると、彼はワガママで偏屈で、何かというと威張ったり、ふてくされてばっかり、なんだけどね。

なにはなくとも書く。文通武者修行。こんな友人がいたら、厄介な…、と思うかもしれないけど、きっと楽しいのだと思います。携帯メールなんかだと、私はついつい心の中で返事をしてしまって、うっかり返信するのを忘れちゃうんですが、とりあえず書きまくって繋がる守田一郎のように、自分のメッセージはやっぱりきちんと届けてこそ、ですね。

あと、これはあんまり本質的ではないし、そう具体的に書いてあるわけじゃないんだけど、社会に出る前、自分の研究室時代を懐かしく思い出してしまいました。エバポレーターの陰で泣くとか、椅子を並べて仮眠とか。かつ、揃えた靴の中に、ゴ○ブ○とか。学校って、なんだってあんなにあいつらがいるんだ~。

「黒龍とお茶を」/ティータイムをどうぞ

 2009-06-02-00:13
黒龍とお茶を (ハヤカワ文庫FT)黒龍とお茶を (ハヤカワ文庫FT)
(1988/07)
R.A. マカヴォイ

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表紙も超可愛いのに、出ないんですねー、残念。タイトルと表紙に惹かれて古本屋にて購入(ブックオフの100円本って大好きだーーー!!)

内容(「BOOK」データベースより)
娘のリズからの突然の電話。どうやら何かやっかい事に巻き込まれたらしい。母親のマーサは娘の窮状を救うため、はるばるニューヨークからサン・フランシスコへとやって来た。だが、リズの姿はどこにも見あたらない。娘の身にいったい何が起きたのか。不安を胸に娘を捜すマーサの前に一人の中国人が現われた。名をロングというこの初老の男、実は自分は太古の龍の化身だと言うのだが…。〈魔法の歌〉三部作で知られるマカヴォイが、奇妙な初老のカップルをシャレた会話とユーモアあふれる筆致でほのぼのと描いたモダン・ファンタジイの秀作。J・キャンベル新人賞受賞。

マーサは母親なんだけど、えらく軽やかで、言動だけ取ると、不思議ちゃんスレスレでもある。そんな彼女に、メイトランド・ロングは惹かれるのだが・・・。

ロング、ウーロン、彼は黒龍の化身でもあるのです。なんだけど、それですっごい強いかとか、ピンチの時に龍に変身するかというと、決してそんなことはなく。普通の人より丈夫(失血死しそうなところで、きっちりまだ動きまわってる)だったり、手の力がやたら強かったり(鉤爪なの??)はするんだけど、誘拐されたマーサを追う際にも、決して万能ではないんだな。

むしろすごいのは、彼を助けるPCオタクのフレッドなんじゃあ、と思ったり。でも、龍は物を収集するのがお仕事。コレクターたるロング氏の専門は言語なんです。言語繋がりで、コンピューター関連の言語も巧みに操っちゃうんですね。その辺り、む、やっぱり凄いんだな、ロング氏も。

思いっきりファンタジーしているかと言えばそうでもなく、それでも生々しくない恋情とか、コンピューターのお話とか、原語のエキスパートたる黒龍とか、程よくブレンドされた具合がとってもいい感じ。初老のカップルという辺りも、洒落てますよね。大森望さんの解説によれば、本書の続篇にあたる長編『縄をなえば』(Twisting the Rope)が発表されているそうなんですが、うー、amazonにはないみたい。昭和63年に発行されているこの本には、”本書ですっかりメイランド氏やマーサの魅力のとりこになってしまった人は、ハヤカワ文庫FTの編集部に続刊希望のお便りをどうぞ”とあるんですが・・・。ここで言っても仕方ないけど、続刊希望しますー!

次は、有名だという、〈魔法の歌〉三部作を読んでみたいなー。
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プロフィール

つな がる

Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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