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「カッシーノ!」/浅田次郎、ヨーロッパの鉄火場をゆく

 2008-06-22-23:49
カッシーノ!カッシーノ!
(2003/06/20)
浅田 次郎

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目次
1 モナコの伯爵夫人
2 ギャンブラーの聖地
3 誇り高きクルーピエ
4 偉大なる小国家
5 リヴィエラの女王
6 花火とトップレス
7 アンティーブの古城にて
8 カンヌのナポレオン
9 サンレモの夜は更けて
10 バーデンよいとこ
11 ユーロ万歳!
12 カジノは国家なり
13 登山電車に揺られて
14 タイム・イズ・ライフ
15 アルプスのサムライ
16 伝統と格式の鉄火場
17 終身名誉会員
18 1億円しばりの密室
19 ノルマンディの妖精
20 博奕なるものあらずや
21 消費は美徳。倹約は罪。
22 皇帝のシュピール・バンク
23 ゲルマンの叡智
24 名作『賭博者』の背景
25 考えるドイツ人
26 アメリカン・スタイルの正体
27 遊べよ、日本人!

本書には何度も「鉄火場」という言葉が出てくるけれど、浅田さんがこの本の中で訪れるヨーロッパ各国のカジノには、鉄火場という言葉からイメージするような激しさや勇ましさはほとんどない。タキシード着用だったり、ジャケット、タイが必須とされるその場所は、非常に優雅なものであるし、たとえば日本のパチンコのようなせかせかしたところはどこにもない。

アメリカのカジノのような豪快さでもなく、あるのは洗練された大人の社交場としての姿なのかなぁ。ルーレットやブラックジャックの優雅な雰囲気が印象的。とはいえ、比較的ゆったりしたヨーロッパのカジノにおいても、短時間で出来、操作やルールも単純なスロットマシーンの台頭は逃れられないようだし、浅田さん自身もルーレットやブラックジャックで負けると、スロットマシーンの方へ流れておられるようです。

ギャンブルについての心構えについては、色川武大(阿佐田 哲也)さんの本に書いてあったことにも通じていたなぁ。ギャンブラーというと、大勝負を張っちゃう人というイメージがあるけれど、実際、本物のギャンブラーは常に掛け続けなければならないわけで、それには大勝でも大敗でもなく、小さな勝ちを積み上げることが大事なんだよね。

と、まぁ、そんなことは置いておいて、浅田さんがこういった本を書かれたことは特に意外ではなかったんだけど、良かったのはこの本を書くことになった心意気というか、意気込みです。

そう、ギャンブルとは非日常のもの。
プロローグ「非日常と非常識へのいざない」から少し引用します。

目先の事象に対処するだけの知識が、人生においていかに無力であるかは、すでに周知であろう。多くの日本人オヤジに必要なものは、われわれを縛めている日常と常識の打破である。要するに私は、ひたすらに非日常と非常識を求めて、世界カジノめぐりの旅に出た。
男の夢がぎっしりと詰まった紀行文として読むもよし、ギャンブル指南書とするもよし、すこぶるマニアックなガイドブックとなればなおよし、さらにやがて来たるべきカジノ解禁の一助となれば、これにまさる幸いはない。

勤勉を美徳とする日本人はどうしたって、「遊び」が下手。更に博才となると、これがある人は限られているようにも思うけれど、自分のお金をすることなく、一緒にカジノめぐりが出来ちゃうのは嬉しいなぁ。自分のお金や、ギャンブルにおけるヒリヒリとした感覚無くして何するものぞ、という話もあるけれど、実際風光明媚な土地にあるカジノの写真を見ているだけでも楽しいです。そして、なんだかんだいって、やはり「勤勉」かつ真面目であり、日本という国を愛する浅田さんの文章も勿論楽しい。
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「とても書けない物語」/ポール・ジェニングス短編集

 2008-06-12-00:06
とても書けない物語 (PJ傑作集)とても書けない物語 (PJ傑作集)
(1994/10)
ポール ジェニングス

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ポール・ジェニングスってご存知ですか? 私は全然知らなかったんだけど、この本の扉によると「オーストラリアの生んだ世界的ベストセラー作家」であり、「1980年代半ばから発表しはじめた奇想天外な短編集が子どもや若者はもちろん、大人にもバカ受け。いまや、英・豪では知らない者はいないほどの存在」というお人なのだそうな。

奇想天外な味付けも程よく、でも、あくまで主人公となる子どもは現代のふつうの子供。童話的であったり、時にはあの「穴」のルイス・サッカーを思わせるものだったり。軽く読めるのだけれど、教訓くさくもなく、微妙にズラされたお話が心地良い。ごく短くにやっとしてしまう「嘘発見器」から、公園のトイレに突然王様の玉座のような便座がある、などという発想から始まる「ビロードの玉座」も楽しい。

勧善懲悪というわけではないけれど、いじめっ子にはそれなりの報いが、良い心もちを持っていればそれなりの結果が、どれもこれも嫌な気持ちで終わるものは一つもありません。「泣けよ、泣き虫」は、砂漠、不思議な生き物・あめためがえる、穴、水なんてキーワードから、まさにルイス・サッカー「穴」を思い出してしまいました。

連続で読むものではない感じだけど、他にもまだシリーズがあるようなので、探して読んでみようと思います。さて、わが図書館にはあるのかな?
目次
氷の乙女
ICE MAIDEN
バードマン
BIRDMAN
チョロチョロ噴水
LITTLE SQUIRT
ハーモニカ
THE MOUTH ORGAN
ビロードの玉座
THE VELVET THRONE
泣けよ、泣き虫
CRY BABY
嘘発見器
EX POSER
どろどろポンコツ車
SLOPPY JALOPY
目は知っている
EYES KNOWS
 作者と作品について

過去記事引っ越し

 2008-06-10-23:02
Amebaで書いてた、昔の記事をインポートしてもらいました。

右サイドバーを見ればお分かりかと思いますが、今のところ、すべての記事が「国内作家あ行」のカテゴリーに入っちゃってます。

ぼちぼち直していくつもりですが、しばらくごたごたしているかもしれません。お見苦しいとは思いますが、ご容赦くださいませ。
【追記】
とりあえず、一旦、整理し終わりました。
あっという間に、総記事788件(6/18現在)になってしまいました。
そしてまたもや、カテゴリー分けが意味を成さない状況に。
カテゴリー分けって難しい! 記録系のブログをやっておられる方って、みなさんどうやっているのでしょう。

「異形家の食卓」/田中啓文さんホラー小説

 2008-06-08-21:53
異形家の食卓異形家の食卓
(2000/10)
田中 啓文

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田中啓文さん、初読みです。
ほんとはねえ、落語の笑酔亭梅寿謎解噺シリーズを読みたかったんだけど、とりあえずわが図書館があるのがこの本だったの。
ホラーだし、いかにも悪食っぽいし、どうなのかなぁ、とは思ってたんだけど…。

気持ちが悪い話も、読むのは結構大丈夫な方だと自負しておりましたが、これはちょっと辛かった。とにかく悪食だし、悪趣味なんだよー。体液であったり、吐瀉物であったり、体から出てくるものが色々と満載なのです。
目次
にこやかな男
新鮮なニグ・ジュギペ・グァのソテー。キウイソース掛け
異形家の食卓1 大根
オヤジノウミ
邦夫のことを
異形家の食卓2 試食品
三人
怪獣ジウス
俊一と俊二
異形家の食卓3 げてもの
塵泉(ごみ)の王
読んでる最中はその気持ち悪さにばかり目が行ってて、とにかく早く読み終えてしまえという感じだったんだけど、「オヤジノウミ」なんかは実は駄洒落も兼ねてるんだな。屍体食いの一家とは言え、この中ではギャグ色の強い「異形家の食卓」の、鬼退治と鬼胎児なども。ギャグを描くという田中さんとこのホラーとが、いま一つ一致しなかったんだけど、やっぱり同じ人物の違う一面なんですかね。

「異形家の食卓」/田中啓文さんホラー小説 の続きを読む

「雑居時代」/どたばた同居生活

 2008-06-07-22:04
雑居時代 上 (1) (集英社文庫 52-G)雑居時代 上 (1) (集英社文庫 52-G)
(1982/07)
氷室 冴子

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雑居時代 下    集英社文庫 52-H雑居時代 下  集英社文庫 52-H
(1982/07)
氷室 冴子

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氷室冴子さんのコバルト文庫には随分お世話になりました。当時、小遣いのほとんどを注ぎ込んでは買ってたなぁ。そして、その内何冊かの本は実は未だに手元にあったりします。「シンデレラ迷宮」を手放してしまったのは、今思うと勿体なかった。一般に”明るくてたくましい少女”を描いたとされる氷室さんだけれど、氷室さんの描く少女たちは、実は明るいだけではなくって、「さようならアルルカン」、「白い少女たち」のようなある意味暗いお話もあったし、例えば瑠璃姫のお人好しで涙脆いところなど、その幅のある人物像が魅力でした。何よりも、お話の中の彼女たちは、生き生きと活躍していたしね。

さて、私の手持ちのこの「雑居時代」は、なんと昭和61年発行の第34刷のものだったりします。何がすごいって、こんな古い本の表紙があのamazonでしっかり出るということ!(新刊だって、出ないやつもあるのにさ) たぶん、この表紙は私が持ってるものと同じもの。それだけ、ロングセラーだと言えるのでしょうか。…amazonで表紙が出る出ないの基準も良くわからないけど。

さて、雑居時代は、才媛にして強烈な二重人格者「倉橋さんちの数子ちゃん」と、漫画家を目指す三井家弓、地方派クリスタルにして、能天気ハンサムボーイ、安藤勉の三人が営む共同生活を描いたコメディです。これ、今読んでも、キャラが立ってて好きだなぁ。数子が二重人格となった原因である憧れの譲叔父、彼の妻となった数子を数段上回る曲者の清香、譲の教え子にして彼を狙って数子と共同戦線を張っていた山内鉄馬など、脇の人物も抜かりなし。ま、譲については、憧れの君であるからして、他の強烈な人々に対して、キャラという程のことはないような気もするけど。

基本は数子を主人公としているんだけど、番外編の家弓の事情とか、鉄馬の事情も面白い。氷室さんは脇役をもとっても愛している気がして、それは「ジャパネスク」における小萩や守弥の日記もそうだし、「なぎさボーイ」「多恵子ガール」はいいとして、さらに「北里マドンナ」、「蕨ヶ丘物語」まで出ている所にも表れていると思うのです。広い世界に出ていく物語ではないのかもしれないけれど、そういう人の関係性を色々な面から描き出すという点で、得難い作家さんだったのではないかなぁ。何よりも自分が作り出したキャラに愛情たっぷりだった気がして、「ブンガク」としてはそれはプラスには働かないかもしれないけど、同じく少女だった読者としてはその世界を共有出来た気がして大好きでした。

「ジャパネスク」もいつの日か再開されるんだと信じていたのだけれど…。氷室冴子さんは6月6日に逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。冊数が手ごろなところで、「雑居時代」を再読してたんだけど、これから「ジャパネスク」も引っ張りだしちゃおうかな。
目次
(上巻)
第一話 かくして雑居生活は始まるのだった
第二話 (番外編)家弓(あたし)には家弓(あたし)の事情があった
第三話 とりあえずハッピーエンド―嫁小姑戦争に終わりはあるか?
第四話 彼はジャムしか愛さなかった
第五話 買われた花嫁は紅バラを拒んだ
第六話 人生は百万のリハーサルと体力を要求する芝居だ
(下巻)
第七話 漫画家ほど素敵な商売はない!……と思う
第八話 哀愁のトム―その時、彼はキャベツを買った
第九話 ヒロインの条件は”絵になる”ことなのだ
第十話 (番外編)嗚呼、受難の日々―鉄馬(ホモ)には鉄馬(ホモ)のいわくいいがたい苦しみがある
第十一話 続・嫁小姑戦争
あとがき

「ガセネッタとシモネッタ」/米原万里さんの豊かな世界

 2008-06-06-23:12
ガセネッタ&(と)シモネッタ (文春文庫)ガセネッタ&(と)シモネッタ (文春文庫)
(2003/06)
米原 万里

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それは、言語の海を泳ぎ切る同時通訳者としての姿だったり、チェコスロバキアのソビエト学校で一般の日本人とは異なる教育を受けた幼き日々の姿だったり、異国の地で「少年少女世界文学全集」を貪るように読む姿だったり。

とにかく印象的なのは、世の中の全ての物事に対する深い愛情と強い好奇心。たとえば、興味を惹かれた本を取っ掛かりとして拡がっていく「芋蔓式読書」にしても、医学や政治経済、金融、電子工学など様々な専門分野の通訳を務めることから必要になる、様々な知識の読み込みや吸収の仕方にしても、まぁ、普通の人でもそういうやり方をすることはある。でも、なかなかこの深度ではやれないよー、ということを、ばりばりがりがりと、しかも楽しんで進んでいく姿がそこには見える。なんというエネルギッシュさ!

言語を操っていた米原さんは、言語の背後にその国の文化を、文学を、人間を見ていた。日本で言う「語学が得意」というのは、大抵単に「その語学が出来る」ということを意味しているけれど、米原さんが話している「語学」というのはそういうものではないんだなぁ。

英文学者・柳瀬尚紀さんとの「翻訳と通訳と辞書 あるいは言葉に対する愛情について」なる対談も面白いです。この柳瀬尚紀さんを全く知らないのに言うのもなんですが、米原さんの器の大きさに比べると、柳瀬尚紀さんが大分小物に見えてしまいます。「鉄のカーテン」を調べ、広辞苑、大辞林ではチャーチルが使ったというところまでしか出ていないけれど、ロシアの辞書では更にその先が載っていて、実は鉄のカーテンというのは、ソ連側から下ろしたものではなく、当初は西側が革命の火除けに引いていたと考えられていたというのも面白ーい(1930年のソ連において、との限定つきだけれど)。米原さんの探求はこの後も続くんだけど、柳瀬さんのおっしゃる「すごい読み手だな」という言葉が、ひしひしと伝わってきます。

通訳をやっていると、知らない単語が出てくると焦りまくります。ですから、事前になるべく資料を取り寄せて調べるんです。ある単語がわからなくて、一つの辞書に当たってなくて、二つ目当たってもなくて、三つ目にあたって語根の同じような単語がある、もう一つ別の用法があったら突き合わせて、たぶんこの意味だろうと類推していくわけです。だから辞書には、ちょっと載っているだけでも、中途半端でも、ありがたいという感じなんですね。辞書はそういうものだと思う。

この辺も全く辞書に頼ってないですもんね。これが英語だったら、グローバルスタンダードだし、通訳者の人数もケタ違いだろうからまた違うんだろうけれど、ロシア語を学んだということも、まさに米原さんという人間を形作ったと言えるような気がします。

そういえば、ちょっと前にテレビで同時通訳者のお仕事を見たんですが(@「ひみつのアラシちゃん」)、ブースの中の緊張感、緊迫感はただ事ではなかったです。あんな集中力を発揮できるのは、やっぱりちょっと特殊な人たちだとしか思えませんでした~(たとえそれが、米原さんのこの本では、あまり面白みがない、といわれる英語の通訳者であってもね。)。
目次
Un Saluto dallo Chef シェフからのご挨拶
 ガセネッタ・ダジャーレとシモネッタ・ドッジ
Apertivo 食前酒
Antipasti 前菜
Primi Piatti 第一の皿
Vino Bianco 白ワイン
Secondi Piatti 第二の皿
Insalata Russa ロシア風サラダ
Vino Rosso 赤ワイン
Formaggi チーズ
Dessert デザート
Caffe コーヒー
Digestivo 食後酒

「フリッカー式」/このコワレタ世界で

 2008-06-03-23:20
フリッカー式―鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)フリッカー式―鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)
(2001/07)
佐藤 友哉

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主人公は大学生の鏡公彦。
家族はみんな壊れているけれど、妹の佐奈だけは別。
幸福な一日を思い出せば、それは妹、佐奈が独り暮らしの僕の部屋を訪れ、寝汚い僕を実に妹らしい態度できゃいきゃいと非難するところから始まる。

そんな妹、佐奈が、レイプされた上、自殺した。衝撃を受ける公彦のもとを訪れたのは、佐奈が凌辱されたビデオを持った大槻と名乗る男。さらに大槻は公彦に、佐奈を犯した男たちの娘の写真と住所、詳細なスケジュールを渡すのだった。公彦の復讐が始まるのだが…。

今一人の主人公と言うべくは、公彦の幼馴染の明日美。彼女はいつからか、イカれた殺人鬼、「突き刺しジャック」と視界を共有し、その殺人場面を見るようになってしまっていたのだ。友人、冬子が突き刺しジャックに殺され、明日美は突き刺しジャックを追い詰めることを心に誓うのだけれど…。突き刺しジャックに殺される少女たちが最後に見せるのは、これから殺されていくというのに笑顔。これは一体なぜ?

こちらの謎も、鏡家の自殺した長女、癒奈、長男でロボット工学の天才、潤一郎、同人書きで予知の出来る次女、稜子、なぜか公彦の行動を読む次男、創士といった、鏡家面々の謎も全て綺麗に解かれます。

最初はね、福井には舞城王太郎の奈津川家が、北海道にはこの佐藤さんの鏡家が!、といった感じの、鏡家サーガなのかなぁ、と思ったのですよ(つか、この後も、鏡家のお話は続いているみたいなので、実際サーガなんだろうけど)。でも、これはひたすらに暗い方を向いているのだな。同じように避けられない暴力が描かれてはいても、愛を謳っていた「煙か土か食い物」とは異なり、クローズアップされるのはひたすらに壊れた自意識。

「最大の不幸を目前にして、どれだけ気丈でいられるかの覚悟だよ。お兄ちゃん……それじゃあ、ギターが壊れるくらいの覚悟をしておいてね」

饒舌な語り口には、西尾維新さんをも思い出すのだけれど、なんだろうな、「魔法少女りすか」の創貴だって殺人をおかしているのだけれど、こんな脆弱じゃないんだよなぁ。饒舌な語り口は巧みだし、お話としてはするする読めて(一部、グロいけど)筋にも興味は持てるけど、でも、ちょっとそれだけーな気がしてしまいました。鏡家の他の話にも興味はあるけど、まぁ、機会があれば読むかなぁ、くらい。なんだろうな、自分だけの世界、自分の意志だと思っている世界すら、確保するのは難しいのかもしれないけれど。でも、そんなことを小説で追体験させられてもなー。うーむ、なのです。
目次
第一章>>>>取り敢えず足を滑らせて
第二章>>>>そこはかとなく動いては
第三章>>>>まだそこに目を向けずに
第四章>>>>間違ってみせた
第五章>>>>強がってみせた
第六章>>>>繋がってみせた
終章>>>>|||||||||||||||||

「食べちゃいたい」/あなたを喰らう、わたしを喰らう

 2008-06-02-22:55
食べちゃいたい食べちゃいたい
(1992/07)
佐野 洋子

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食べちゃいたいほど好き、という言葉もあるけれど、ねぎ、れんこん、だいこんなどの野菜から、りんごやみかんなどの果物までをモチーフにした短編集です。

二、三ページでさらりと描かれる世界は、時にコミカルで、時にエロティック。

たとえば、どんな宝石や着物にも負けない、ねぎのつやつやとした透明な白い肌、お湯に入ってはじめて現れる、ブロッコリーの透き通るような鮮やかな緑色、一人、また一人と食べられていくばなな、かわいいけれどぶちゅっと潰れて、みんなを紫色の染めるブルーベリーなどなど。擬人化された野菜、果物たちの物語。

一篇一篇につけられている装画は、佐野洋子さんご自身によるもの。表紙を見てもおわかりかもしれませんが、少々エロティックでもあり、これまた独特の世界が形作られています。
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プロフィール

つな がる

Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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