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「お友だちのほしかったルピナスさん」/ビネッテ・シュレーダー

 2009-03-14-13:23
お友だちのほしかったルピナスさん (大型絵本)お友だちのほしかったルピナスさん (大型絵本)
(1976/12)
ビネッテ・シュレーダー

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ビネッテ・シュレーダーの絵本です。過去に読んだのは、「影の縫製機」(感想)と、「ラウラとふしぎなたまご」(感想)と、「ラ・タ・タ・タム」(感想)の三冊。

町はずれのきれいな花園に住むルピナスさん。ルピナスさんは、草木に水をやるのが役目で、一人でお留守番しているのが常。遊びに来るのは、仲良しの鳥のロベルトくらい。ロベルトは、毎朝、ルピナスさんのところに、おいしいものをどっさり運んできてくれるのです。

ある日、一人ぼっちで留守番ばかりと悲しむルピナスさんに、ロベルトが連れて来た二人のお友だち、パタコトン氏とミスタ・ハンプティ・ダンプティ。ちょうど良いあたたかい日よりも手伝って、三人はピクニックに出掛けるのですが・・・。突然の大風に、パタコトン氏が作った紙細工の家ごと、三人は飛ばされてしまう! ミスタ・ハンプティ・ダンプティの機転で、パタコトン氏が作った家は、さまざまな形に姿を変え…。

ミスタ・ハンプティ・ダンプティは、「ラウラとふしぎなたまご」にも出て来たよねえ。ビネッテ・シュレーダーの世界も、実は色々繋がってるんでしょうか。三人の冒険にはらはらした後は、ロベルトの意外な男前っぷりにくらりとしたり(いや、絵本なんですが)。やっぱり素敵な色遣いでねえ。商品情報を見たら、これ、「1976/12」に出版されたものなんだって。そんな古さを全く感じさせないよなぁ。これからもビネッテ・シュレーダーの絵本、ボチボチ探して読んでみたいと思います。

ルピナスの花の匂いってどんなんでしょう。お恥ずかしい事に、分からないんだなぁ。Wikipedaiのルピナスの記述にリンク。別名、「昇藤」。昇りとかいうと、つい昇り竜を思い出しちゃうので、ビネッテ・シュレーダーの手による、ルピナスの花の方が可愛いかも。笑
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「つきとうばん」/つきを育てよう

 2009-03-09-23:00
つきとうばんつきとうばん
(2006/06)
藤田 雅矢梅田 俊作

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今、ちょうど藤田雅矢さんの本を読んでいるんですが、その関係で気になったのがこちらの絵本。

光る丸い物を見つめる、父と子。足元には小さなきらきらした物たち。

タイトルが「つきとうばん」だからして、直ぐに想像出来てしまうとは思うのだけれど、二人が見つめているのは、お月さま。彼らの足もとにあるのが、星。
ある冬の日、父と子の家に、白い玉と砂粒のようなものが入った箱が届きます。そう、今年は彼らの家が当番なのです。春になって父は種をまき、つきとほしはぐんぐんと育っていきます。季節は春から、夏へ。村人たちも、光る畑を見に来ます。

そうして、大切に育てたつきのみは、ふうわりと空へと上り、夜空を照らすのです。
食い気が勝った感想だけど、これ、秋風が吹いて寒くなってきてからが、またいいんだなぁ。寒くなってくると、空に浮かんだ月は、しぼんで落ちてきてしまう。落ちてきた月をみんなで拾いに行って、パイを焼いて食べるのが村の決まりなのだって。つきのパイ。食べてみたくありませんか?

「はまゆり写真機店」/古き良きもの

 2008-04-13-23:49
はまゆり写真機店 (わくわくBOOKS)はまゆり写真機店 (わくわくBOOKS)
(2000/06)
こみね ゆら、茂市 久美子 他

商品詳細を見る

「ニコルの塔」(感想)を読んだ時に、こみねゆらさんの絵をもっと見てみたいなぁと思って借りてきた本です。絵本なので、絵もたっぷり~で、満足の一冊でした。

海辺の町にある小さなカメラ屋、その名もちょっと古めかしい「はまゆり写真機店」。一年前に、父である朝吉さんが亡くなり、今では周一さんという若者が一人で切り盛りしています。

ある日、一人のおばあさんが、はまゆり写真機店にやって来る。彼女は、自分と娘たちをもう一度写してほしいというのだけれど…。「写真機店」というだけあって、このお店はカメラを売るお店であって、写真を撮る店ではない。周一さんを朝吉さんと呼ぶおばあさんは、朝吉さんに自分たちを写して欲しいのだというのだが…。

満月の夜、いつもの砂浜で…。そうして、約束通り、周一さんを迎えにやって来た娘は…。

「写真をとるとき、いちばんたいせつなことは、うまくうつりますようにって、心をこめることだ。おせば、すぐうつるようなカメラは、べんりかもしれないが、心をこめるひまもなくて、おれは、きらいだな」

父の言葉通りに心をこめて、周一さんは亡き父の古いカメラでおばあさんたちを撮る。

美しく、幻想的なお話です。カラー部分の色合いも綺麗。そばかすのある女の子を見ると、今後も思い出しそうなお話でした(いや、自分もあるんだけど、ね)。

「ラウラとふしぎなたまご」/夜と朝の間の森で

 2007-11-03-07:12

Binette Schroeder, ささき たづこ, ビネッテ シュレーダー

ラウラとふしぎなたまご


影の縫製機 」、「ラ・タ・タ・タム 」ときて、三冊目のビネッテ・シュレーダーの絵本です。

今度の主人公は、ラウラという女の子。彼女の髪は、明るいところでは茶色に見えるけれど、夜の森では赤毛に見えて、それが夜の闇によく映えること!

さて、ある明け方、ラウラは木と木の間に微かに光る、不思議なものを見つけます。
ラウラが出会ったそれは、そう、「ふしぎなたまご」。

「ラウラ・リ・ラウラ・ラ、ねえ、いっしょにあそぼうか」

一見、普通の世界に見えるけれど、この世界はちょっと縮尺などが不思議な世界。すべて緑で描かれる木もあれば、ラウラとたまごが滑り台にして遊ぶのは、チューリップのような花の葉っぱだったりもする(というわけで、このチューリップに似た花は、木よりも背が高い)。
ラウラと一緒に住んでいる、タンタンおばさんが眠るのもハンモックだし、最後に見えるラウラのおうちは、どう考えても木の上に乗ってるし。

楽しく遊んだラウラとたまご。夜になってラウラはおうちに帰ろうとするけれど、たまごは夜の森を恐れ、一人で過ごすことを嫌がる。そう、夜の森は二人で遊んだ森とは違う顔を見せるのだ。夜になればかみなりドロドロ鳥がやって来る! たまごが心配になったラウラは、森へと戻るのだけれど…。

そうして、朝になって…。

白と黒の「影の縫製機」からビネッテ・シュレーダーに入ったけれど、この人の魅力はこの色使いにもありますね。美しく、幻想的なお話です。思わず、でっかい画像を貼ってしまいました…。笑

「ラ・タ・タ・タム-ちいさな機関車のふしぎな物語」/おじょうさん機関車がゆく

 2007-10-29-23:04

ペーター・ニクル, ビネッテ・シュレーダー, 矢川 澄子

ラ・タ・タ・タム―ちいさな機関車のふしぎな物語 (大型絵本)


森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」において、乙女が古本市で探していた(そして、先輩の死闘の元ともなった)絵本です。

「夜は~」を読むと、この絵本、読んでみたくなりませんか?

ちょうどちょっと前にミヒャエル・エンデの詩目当てで借りてきた、少々毛色の変わった絵本、「影の縫製機」の絵を、同じビネッテ・シュレーダーが担当していて、その絵が気に入ったこともあり、毎度だけれど、図書館でこの本を借りてきました

さて、「影の縫製機」は白と黒の世界だったのだけれど、こちらはごく普通の絵本なので、当然ながらカラーの世界。

表紙の画像がちょっと小さいので、分かりづらいけれど、真ん中に見えるのが、白く優美でとってもちっちゃな機関車。ぽっぽっぽっぽっと、白い煙を吐き出しています。

絵本の内容は、「夜は~」に書かれている通りなのだけれど、機関車と言えばずんぐり大きく、黒い物という思い込みを覆す、「雪のようにまっしろで、絵にかいたおひめさまみたいにきれいな、おじょうさん機関車」が、何ともキュート。

優美な曲線、華奢な骨格が美しいです。エレガント! 風景もまた良くてですねえ。どこでもレールが繋がってるのが不思議と言えば不思議だけれど(笑)、色々な景色の中、白い機関車は行くのです。

「影の縫製機」/白と黒のイメエジ

 2007-10-11-21:24
ミヒャエル・エンデ, ビネッテ・シュレーダー, 酒寄 進一
影の縫製機
長崎出版

ビネッテ・シュレーダーが絵を、ミヒャエル・エンデが詩を担当した本。

ちょっとざらざらした手触りの紙に、白黒の絵がいい感じ。
大人向けの絵本、なのかな。

例外」では、「ねこにもあるか はげあたま?」で始まる詩が、「透明人間」では自分を心底愛してくれる、心許せる友がいなかったばかりに、じわじわと消えていってしまった男の哀しみが、表題作でもある「影の縫製機」では、七人のおんなと影が視覚効果も含めた詩で語られる。

一人の綱渡り師の生涯を描いた「綱渡り」も、好きだなぁ。不世出の綱渡りであるフェリックスは、金のためでも人気のためでも名声のためでもなく、ただ一筋に芸を磨く。私が借りてきた本は、amazonで出てきたものと表紙が違うのだけれど(というか、借りたのはカバーが取られている?)、ちょうど、このamazonの表紙はこの「綱渡り」の中で描かれたものだと思われる。「綱渡り」なのに、宇宙が描かれるということは…。そう、そういうことなのです!

なぜか、江戸時代の「宮中女官キク子の旅日記」から取られたとの形をとった、「摩訶不思議なる生き物」もまた楽しい。俳句調なので詩は短いのだけれど、これは断然絵が楽しい♪ この薄い身には、ちょっと太刀魚??とも思うんだけど…(正解は水蛇)。

夢を漁どる「夢の漁師」もまた、豊かなイメージです。

さて、エンデとタイトルに惹かれて借りてきたものの、ビネッテ・シュレーダーって誰ーー?状態だったのですが、この方、モリミーの「夜は短し歩けよ乙女 」に出てきたあの絵本、「ラ・タ・タ・タム」を描かれたかただったのですね!

amazonをうろついていたら、この辺も面白そう~。こうやって、繋がってくのも楽しいなっと。

 ←森でハンプティ・ダンプティに出会っちゃうのだって!
              うわ、魅力的~。

「漂流物」/覗いているのは…

 2007-09-28-23:34

デイヴィッド・ウィーズナー

漂流物
BL出版


かようびのよる 」のデイヴィッド・ウィーズナー。

こちらの絵本で、ウィーズナーが描くのは、ある海辺の情景。海辺と言えば、色々な物が流れ着く場所でもあるのだけれど、そこで少年が見つけたのは…。

もしかしたら、どこかにあるかもしれない(というか、あったらいいなと思うような)風景が面白い一冊です。

そうして、またその漂流物は、少年と誰かを繋ぐ。かようびのよる」と同じく、文章は全くないのだけれど、たのしいよー。普段本ばっかり読んでる自分だけど、言葉などなくとも迫ってくる絵が新鮮。

←こちらも読みたい!
「1999年6月29日」は画像が出ないデス。なぜ?

「おぞましいりゅう」/りゅうになった姫さま

 2007-06-01-22:50
David Wiesner, Kim Kahng, 江國 香織, デイヴィッド ウィーズナー, キム カーン
おぞましいりゅう
BL出版

かようびのよる 」が楽しかったウィーズナー。
本当はオススメ頂いた他の絵本を読みたかったのだけれど、どうもわが図書館にはないようなので、「りゅう」に惹かれてこちらの絵本を。

目覚めると毒虫になっていたのはカフカの「変身」だけれど、こちらの絵本では美しく、気立ての良いお姫さまが、ある朝目覚めるとおぞましい竜に変身してしまう。

それには勿論理由があって、それは王様が連れてきた新しい妃、王様が森で出会った美しい魔女のせいだったのだ。

お妃は、九×九回腕を振り上げ、三×三回邪悪な呪文を唱える。

 愛を恐怖に、姫をりゅうに変えたまえ
 それは永遠に続くだろう
 王の息子、リチャード王子が
 このみにくいけものにキスを三回与えない限りは

そうして、天蓋付きのベッドで眠りについたマーガレット姫は、ベッドいっぱいにとぐろを巻く醜い竜の姿になってしまった。お腹が減ったりゅうは、王国中のあらゆるものを貪り食う。

周囲の人々には何が起こったか分からなかったけれど、偉大な魔法使いは、りゅうがマーガレット姫であること、りゅうの空腹を宥める術、姫を元の姿に戻すための方法を伝える。さて、姫は無事に元の姿に戻ることが出来るのか?

巻頭のウィーズナーの言葉によると、この物語は、イギリスの民俗学者ジョゼフ・ジェイコブズが「スピンドルストーン・ヒューのみにくいワーム」として再話したものを元にしたそう。さらに元を辿ると、この民話は18世紀の民間伝承の物語詩からきていて、ジェイコブズは物語詩版の主人公オーウェインは、アーサー王伝説のサー・ガヴェインと同一人物であると推測しているとのこと。

ウィーズナー自身は、ベッドで眠った女の子が醜いワーム、もしくはおぞましいりゅうとして目覚めるというイメージに打たれて、この発想を妻であるキム・カーンと共に、二人で自由に膨らませたのだそう。勿論最後は目出度し目出度し、なわけだけれど、最後のお妃の姿もいい。

九×九回や、三×三回という回数、りゅうの空腹を癒すための七頭の牝牛から搾るミルク、数にも何か意味があるのかしらん。こういうのって、大抵奇数だよねえ。

*臙脂色の文字の部分は、本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡下さい。

「キャッツ-ボス猫・グロウルタイガー絶体絶命」/キャッツ!

 2007-05-24-22:23
T.S. エリオット, 田村 隆一, エロール ル・カイン
キャッツ―ボス猫・グロウルタイガー絶体絶命

T.S.エリオットといっても、私にとってはエリック・シーガルによるアメリカの青春群像劇、『クラス』に出てきたなー(フィクションなので実際には関係ないのだけれど、主人公が名門エリオット家の末裔という設定で、いとこのトムがノーベル文学賞を受賞したという記述がある)、というくらいなんだけれど、著名な詩人なわけですよね。

そんなT.S.エリオットは児童向けの誌もかいており、彼の死後、これが大ヒットミュージカル『キャッツ』の原作になったのだとか。私は今回、この原作本を借りてきたつもりだったのだけれど、それはまた別の本で、『キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法("Old Possum's Book of Practical Cats")』というらしい。うーん、これはこれで、また借りてこなくては。きっと、基本設定はこちらに書いてあるのでしょう。

今回、私が借りてきたのは、エロール・ル・カインによるユーモラスな絵も美しい、『ボス猫・グロウルタイガー絶対絶命』。訳者も詩人、田村隆一氏!

目次
ボス猫・グロウルタイガー絶体絶命
ピークとポリクルの大げんか
ジェリクルの歌


■「ボス猫・グロウルタイガー絶体絶命」
「テムズ川のテロリスト」を名乗る、あばれん坊のグロウルタイガーがテムズ川にやってきた。
テロリストの噂を聞いたみんなは戦々恐々。
でも、グラマー美人に魂を奪われたグロウルタイガーの船に、シャムネコの大群がひたひたと忍び寄る・・・。表紙の真中の絵が、グロウルタイガーとシャムネコ。

片目の黒猫、グロウルタイガーがかっこいい。グラマー美人の色香もまた良し。

■「ピークとポリクルの大げんか」
犬同士の喧嘩に、グレート・ランパス・キャットが割って入った!
火の玉の目と大あくび。迫力のランパス・キャットに犬たちの喧嘩もおしまい。

ピークとポリクルも、表紙の左下と右下に鎮座してます。


■「ジェリクルの歌」

これ、ミュージカル『キャッツ』の歌になかったっけ?

のほほんとしたジェリクル・キャットの表情と(でも、みんな少しずつ違うんだけどね)、言葉遊びのような詩が楽しい♪
ジェリクル・キャットがお出かけするこの月の夜、月からしてジェリクル・ムーンなのだから、月までもが猫の顔なんだー。

シルクハットにステッキ持った、表紙の左上と右上にいる猫がジェリクル・キャット。

猫、それぞれの設定については、最初にも書いたように『キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法("Old Possum's Book of Practical Cats")』を読まなくては! そして、T.S.エリオットとエロール・ル・カインのタッグでいえば、魔術師キャッツ―大魔術師ミストフェリーズ マンゴとランプルの悪ガキコンビ 』もあるようですよ。こっちも探して読もうっと・・・。

エリック シーガル, Erich Segal, 田辺 亜木
クラス〈上〉
エリック シーガル, Erich Segal, 田辺 亜木
クラス〈下〉

☆関連過去記事☆
イメージの魔術師 エロール・ル・カイン

「かようびのよる」/火曜日の夜に現れ出るのは・・・・

 2007-05-14-22:21
デヴィッド ウィーズナー, David Wiesner, 当麻 ゆか
かようびのよる

bookbath さんのところで、気になった絵本です。

 ◆bookbathさんの記事はこちら → 「絵本色々2

このbookbathさんの記事が、うまーくぼかして、でも、すっごい気になる感じに纏められてまして、わたくし、急ぎ図書館で借りてきました。

bookbathさんも仰るとおり、これは前情報なしで読んだ方が良いと思うので、私も多くを書くことはしませんが、出てくるものたち、それぞれの表情がとってもいいのです。自由だーー!、という感じ。

敢えていうならば、ぐるぐる さーん。もし、ご覧になっておられましたら、是非ぐるぐるさんに読んで欲しいなぁ、と思います(もしかしたら、既にご存知かもしれませんが・・・)。

火曜の夜が終わって朝になれば、夜にあったことは既に分からない出来事になり、そして、次の火曜日の夜には・・・。

実に楽しい絵本でした♪

「ゆき」/雪の日

 2007-01-20-21:51
ユリ シュルヴィッツ, Uri Shulevitz, さくま ゆみこ
ゆき
あすなろ書房


男の子は告げる。

「雪がふってきたよ」

でも、街ゆく大人たち、着飾った夫人や、帽子をかぶった男性は、「でも、すぐに止むわ」、「すぐに溶けるよ」と男の子を相手にしない。

それでも、男の子は言う。

「雪がふってきたよ」

テレビもラジオも、「雪は止むでしょう」と言うけれど、雪はテレビだって見ないし、ラジオだって聞かないのだ。

「雪がふってきたよ」

雪は止まずに降り続き、街を一面の雪景色に変える。

雪が降る前の寒そうなグレーな感じ、街の景色、何と言われても嬉しそうに「雪がふってきたよ」といい続ける男の子と、男の子と連れ立って歩く犬がいい感じ。

さて、今期、私の住む町では雪が降っておりません。皆さんの住む町では、雪が降ったのでしょうか。子供の頃、雪は何となく心浮き立つものであったけれど、大人になった今となっては、「出かける用事がない」ことが、雪を楽しむ絶対条件となってしまいました。なかなかこの男の子のようにはいきません。

 ← こちらも気になります
ユリー・シュルヴィッツ, 瀬田 貞二
よあけ

「ブリスさん」/トールキン教授の絵本

 2006-09-27-22:31

J.R.R. トールキン, J.R.R. Tolkien, 田中 明子
ブリスさん 

「サンタ・クロースからの手紙」 と同じ、評論社からの出版。「サンタ~」は落ち着いた緑、こちら「ブリスさん」は茶色の表紙。教授直筆の絵や文章で綴られる美しい本という点でも、「サンタ~」と「ブリスさん」は似た作りの絵本。

彼の名前は強いて訳せば、「しあわせさん」になるとのことなんだけど、ブリスさんはある日、銀一色の素敵な自転車に乗って、自動車を買いに行く。その車は、中も外も目も醒めるような黄色で、車輪は赤! (表紙の感じだと、「目の醒めるような」って感じでもないけどね)

さて、車を手に入れたブリスさんは、知り合いのドーキンズ兄弟を訪ねる事にした。しかし、自動車の運転に不慣れなブリスさんは、この先、珍道中を繰り広げる事になる。

まずは、手押し車一杯にキャベツを積み込んだデイおじさんを引っ掛け、次に荷車いっぱいのバナナをロバに引かせた、ナイトおばさんを引っ掛ける。こうして、ブリスさんの車には、デイおじさんにキャベツ、ナイトおばさんとバナナが乗り、更に車の後ろにはロバを繋ぐことになる。

でも、まだまだアクシデントは終わらない。森の中の道を通ったブリスさんが、次に会うのは、アーチィとテディとブルーノの三匹のクマ。クマたちは、バナナやキャベツ、ロバや自動車が欲しいというけれど・・・。

結局、全員でドーキンズ兄弟のところに行く事になったブリスさんたち御一行。勿論、その登場の仕方も、普通に玄関から「こんにちは」なんていうものではない。きれいな敷物の上でピクニックをしていた、ドーキンズ兄弟の上に、皆でドーーーン!

繰り広げられるドタバタ劇が面白い絵本。

ブリスさんが村の人たちに内緒で飼っている、キリンウサギも魅力的。
キリンのなが~い首を持つ、ウサギなのです。珍道中の最中には全く出てこないので、 最初に出てくるだけなのかなぁと思っていたら、最後には色々と重要な役割を果たしていました。いっちばーんラストの絵は、村の子供たちがキリンウサギの首にそれぞれ結わえた紐を持ち、メリーゴーランドのように楽しそうにぐるぐる回っている。それを見つめるブリスさんの心中は如何に?(大冒険の後の、穏やかな心地なのかしらん)

「トロルのなみだ」/涙の効用

 2006-09-13-22:34
リン ストッケ, Linn Stokke, Hans Normann Dahl, やまのうち きよこ,
ハンス・ノルマン ダール
トロルのなみだ

絵本のオチを紹介するのは野暮だよな、と思いつつも、今日はこちらを。

可愛らしい絵の北欧の絵本。表紙扉には、「日本で出版=トロル級の成功!―ノルウェーの新聞記事より」とある。

湖をいくつも越えた山の奥。高い山に囲まれた深い森の中に、トロルの子、トリムの家がある。トロルとはまあるい顔に、まあるい鼻、まあるい目を持ち、足の指に苔が生えている、そんな生き物。表紙にある絵は、トリムとトリムの父さんの後姿。

さて、トロル村には村長はいないけれど、みんなで決めた規則がある。その中の一つは、「涙を出してはいけない」というもの。涙が出そうになったら、こみ上げるそれをぐっとのみ込まねばならず、万一涙が落ちた場合には、長老達が誰にも見られないうちに、その涙を掬い取って湖に捨てるのだ。

しかし、涙が出ない、涙を出すことがないというのは、果たして幸せな事なのか? トロル村には涙があってはいいけないというのは、決まり事なのだけれど・・・。

ある日、トリムの大好きな父さんが病に倒れ、父さんはまるで冬の花の様に死んでしまう。亡くなる直前、トリムを見つめる父さんの目には、涙がぽっちりと浮かんだ・・・。トリムは父さんの涙をズボンのポケットに入れ、暗い森へ向かって走り出す。父さんの涙は誰にも渡さない!

一人ぽつんと座るトリムに、父さんの涙、ナミダが「ハロー」と語りかける。ナミダはトリムに、ひみつの色の話を教える。それは今までの花にはない、花の色。
「最初の花」に涙を落とす事で、美しい花を咲かせることが出来るのだ。しかし、それは涙を嫌うトロルたちには、見られない色でもある・・・。

トリムはひみつの色の花を求めて、ナミダと共に旅をする。途中、ナミダを奪還しようとする長老たちの邪魔が入ったり、今まで足を踏み入れた事もないマックラ森を通ったり。ミドリ山に向かってトリムの冒険は続く。

たとえ、目で見えなくなっても、それは存在しないことと同義ではない。父さんはいつもトリムと一緒にいるし、消えてしまったナミダもそれは同じ。そして、涙をこらえるばかりではなく、偶には涙を流す事も、ココロの整理には必要なんだよね。

「ちいさなちいさな王様」/大きくなるってどういうこと?

 2006-04-24-21:29
アクセル ハッケ, Axel Hacke, Michael Sova, 那須田 淳, 木本 栄,
ミヒャエル ゾーヴァ
ちいさなちいさな王様 」?

私たちが住むこの世界では、人間は何も出来ない、何も知らない赤ちゃんとして生まれ、成長して、知識を増やし、大人になる。でも、この表紙に見える、分厚い深紅のビロードのマントをまとった、太った小さな王様の世界ではそうではないのだ。

王様は、名を十二月王二世という。彼の父は十二月王一世、そのまた父は一月三日王という(この辺、原語だとどういう風になっているのだろう。何か意味があるのだろうか)。

さて、この小さな王様に言わせると、私たちの世界の方が非論理的であり、王様の世界の方が理にかなっているのだという。

「最後にいなくなるっていうなら、どうしてはじめにいちばん大きくて、次第に小さくなって消えていくっていうふうにならないのかね?つまり、けしつぶみたいに小さくなって、とうとう見えなくなるという意味だが」

王様の世界では、何でも知っており、何をやらせてもそつなく出来る、そういう状態で人は産まれ出るのだという。人生というのはある日起き上がって、それで全てが始まるのだ。ただし、王様の世界では大きくなるにつれ、次第に物を忘れ、小さくなっていくのだという。そして最後には見えなくなってしまう。

小さくなって、忘れていく事は悲しいことかって?いえいえ、決してそうではない。仕事や人生の雑事から解放され、頭の空いた空間は遊びや空想で埋める生活。小さい方が人生経験豊か。小さい方が偉いのだ!大きな連中などに、文句など言わせてなるものか!

これは気まぐれに「僕」のところにやって来るようになった「小さな王様」と、ちょっぴり人生に疲れた普通のサラリーマン、「僕」とのお話。

目次
1 大きくなると小さくなる
2 眠っているときに起きている
3 存在しないものが存在する
4 命の終わりは永遠のはじまり
5 忘れていても覚えている

美しい挿絵といい、少々意味深なタイトルといい、これは大人の童話。余裕がないときに読むと、ちょっと辛いかもしれませんが、私はこの王様のお話、好きでした。

「おまえのところについて、ちょっと話してくれるかね」

絵も好き、王様の少々尊大な物言いも好き。

そして、なかなか素敵な、王様の世界での生命の誕生場面。

「地面についたとき、二人がちゃんとしっかりと抱きしめあい、なおかつ、目もちゃんとしっかり閉じていたら、地面はまるでトランポリンのように弾み、その勢いで二人は天までとびあがることができる。そのときに、二人は空から星をひとつ取ってきて、それをベッドの中に入れておく。朝になると、そいつが目を覚まして、おれたちの一人となるわけだ」

*この本のことは、柳田さんの「砂漠でみつけた一冊の絵本」 で知りました。
*臙脂色の文字の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。

「フレデリック」/レオ・レオニの絵本

 2006-03-23-20:48
柳田さんの本 を読んで、懐かしかったこちらの絵本。

レオ・レオニ, 谷川 俊太郎
フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし
好学社


もうボロボロになって、カバーもないけど、まだ持っているんだな~。
どれも似たボロボロ具合なれど、レオ・レオニと谷川さんのコンビの絵本は、他にも何冊か持っています。

さて、フレデリック」のお話。

古い石垣の中に住む五匹の小さなノネズミたち。ノネズミたちは食べ物を蓄えるために、昼も夜も忙しく働き暮らす。寒くて白い冬が来る前に、全ての作業を終わらせなくては! ところが、ただひとりフレデリックは、他のノネズミたちと行動を共にはしない。それでもフレデリックは、「こう みえたって、はたらいてるよ。」他のみんながトウモロコシや木の実、小麦、藁を集める間、フレデリックはお日様の光を、色を、言葉を集めていた。

そして冬がきて、雪が降る。石垣の間の隠れ家で、ノネズミたちは最初は暖かく楽しく暮らす。食べ物も沢山あって、みんなで馬鹿な狐や間抜けな猫の話をしあう。しかし、集めた食料も段々と底をつく。そして、四匹のノネズミは、フレデリックの話していたことを思い出す。お日様は?色は?言葉は?

みなに、拍手喝さいされたフレデリックは、照れていう、「そう いう わけさ。」

そろそろ春だというのに、冬の話をするのもなんですが、この冬の場面でのフレデリックの絵がまたいいんだ。ふんわりと暖かくなる。

現実に直ぐに役に立つものではなくとも、間接的に役に立つもの、元気にさせてくれるものは沢山ある。アリとキリギリスの話のようでもあるけれど、この物語ではみんなが幸せに暮らせるところが、子供心にもいいなぁと思ったのだった(キリギリスのように責められたりしないし、フレデリックはみんなの役に立っているしね)。

*臙脂色の文字の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。

「つきねこ」/夜のこねこ

 2006-02-27-21:07
アルベルティーヌ ドゥルタイユ, Albertine Deletaille, ふしみ みさを
つきねこ
パロル舎

ある夜、ひとりぼっちの子猫は、同じくひとりぼっちに見えた「お月さま」と出会う。
どこまでも、ねこについてくるお月さま。こうなったら、お月さまと追いかけっこだ!
さあ、お月さま、ついてこられる?

水面にうつったお月さまに「落ちてしまったの?」と吃驚したりしながら、ねこはあちこちをお月さまと共に駆け回る。そして、とうとう人間の住む家の中へ。美味しそうなミルクの入った壷を見つけたねこは、当然そこに頭を突っ込むけれど・・・。

騒ぎを起こしてしまったねこは、その家の子供たちに出会う。もう、一人ぼっちじゃないよ! その様子も、お月さまは優しく見守っている。

何ということはないストーリーかもしれないけれど、ねこがとっても愛らしく、美しい絵本。ねこを見守るかのようなお月さまもいい。このお月さまはしゃべらないけれど、もしも話せるのなら、アンデルセンの「絵のない絵本」 のようになるのかなぁ、などとも思った。空にいるお日さまとお月さま。月にはお日さまのような温かさはないけれど、そっと見守ってくれるような優しさがありますよね。

さて、これは実は、「星の王子さまミュージアム 」の図書室で読んだ本。「ペネロペ」シリーズなんかも、沢山置いてありました。映像放映までの時間つぶしだったのですが、一人だったら、結構腰を据えても楽しめてしまいそうでした。

アン グットマン, Anne Gutman, Georg Hallensleben,
ひがし かずこ, ゲオルグ ハレンスレーベン
ペネロペひとりでふくをきる
← これ、オチがとっても可愛かったです。服を着るって、
  子供の頃は、何であんなに大変だったのでしょう??

「サンタ・クロースからの手紙」/北極サンタの暮らしぶり

 2006-02-11-12:33
オンライン書店ビーケーワン:サンタ・クロースからの手紙
J.R.R.トールキン, ベイリー・トールキン, せた ていじ
サンタ・クロースからの手紙 

時期外れなことは分かっているのですが、始まったばかりの2006年、年末まで待つには忍びなく、今日はこの本を。

さて、この本はJ・R・R・トールキンの子供たちがクリスマスに貰った、サンタ・クロースからの手紙を纏めたもの。J・R・R・トールキンといえば、「指輪物語」「ホビットの冒険」の作者として有名ですよね。

この本には1925年から、15年間に亘るサンタ・クロースからの手紙が収められている(実際には、長男のジョンが三歳であった、1920年から手紙が始まっているようですが)。その間、1935年にはトールキンが子供たちにビルボ・ハギンズの冒険を語り始め(1937年に「ホビットの冒険」として出版)、サンタからの手紙の中で、エルフのイルベレスが秘書になった1936年には、「指輪物語」の執筆が始められていたそう。手紙の中でも、1932年にはサンタたちとゴブリンの戦いが始まったり、現実の世界のお話作りとも、所々リンクしているようです。

この表紙の絵も美しいでしょう? これは「サンタ・クロース」自身の手によるもので、ちょうど1926年に贈られた手紙に描かれた絵にあたる。全ての手紙には、震える筆致(何てったって、サンタ・クロースは大年寄り!)に、こういった美しい水彩画が添えられていたのだそう。サンタ・クロースの自筆の震える文字と、手紙と封筒に書かれた飾りは、僅かしか例示できなかったけれど、描き送ってくれた絵はほとんど全部、この本に転載されているとのこと。

さて、サンタ・クロースの所には、あまり役には立っていないと思われる助手の北極熊(とはいえ、憎めない!)がいるのだけれど、この表紙の絵はまさにその北極熊がうっかり二年分のオーロラ花火に点火してしまった所! 世にもたぐいなく大きなドカーンであり、おかげで北極柱(ノース・ポール)は真っ黒になってしまったとのこと(表紙絵の真ん中の黒いのがそうですね)。星という星は揺すぶられて位置がずれ、月は四つに割れ、月の男が裏庭に落ち、まあ、大変だったそうなのです。二年分の花火を使ってしまったせいで、次の年、1927年は真っ暗なまま作業をしなくてはならなかったりね。

こんな風に、北極で起こったこと、北極でのサンタたちの暮らしぶりが、毎年毎年丁寧に描かれる。年が進むごとに、登場人物も増えていく。サンタと北極熊の二人だけだったのが、北極熊の甥、パクスとヴァルコツッカや雪ン子たち、洞穴熊(ほらあなぐま)、招かれざる客ゴブリンども、地の精(ノウム)たち、赤いエルフと緑のエルフを加え、サンタ・ファミリー(?)もどんどん賑やかになっていく・・・。

とても、美しく、楽しい本です。 こういう本は大好き。

「シモンとクリスマスねこ」/クリスマスまでのお楽しみ

 2005-12-23-16:21
オンライン書店ビーケーワン:シモンとクリスマスねこ
「シモンとクリスマスねこ」
レギーネ・シントラーぶん / ジータ・ユッカーえ / 下田尾 治郎やく


シモンはクリスマスを楽しみにしているけれど、まだ幼いから、どうしてもクリスマスまでの「にーじゅうよん」を数えることが出来ません。こんなんじゃ、ぼく、クリスマスを待てないよ! そんなシモンの様子を見て、おとうさんはいいことを見つけました。猫のフローラの尻尾には、ちょうど二十四の縞があるのです。

フローラの尻尾に赤いしるしを付ける代わりに(だって、可哀相でしょ?)、おとうさんは白い紙に、二十四の縞のある尻尾を持つ猫を描いてあげました。ふたりはその絵をベッドの上の壁に貼り付け、一日が終わる毎に尻尾の縞を塗りつぶす事にしたのです。

だからこの本には、ちょうど二十四の縞を塗りつぶす事が出来るように、寝る前にシモンのおとうさんやおかあさんがしてくれた話、シモンが体験した話、猫のフローラの話など、全部で二十四篇の短い物語が収められている。またそれぞれのお話に、一ページを丸々使用した、美しい挿絵もついてます。

クリスマスを待つ、わくわくした気持ちを、シモンと一緒に感じることが出来る本。お話も挿絵もいいよ。大人になったら、忙しくてそれどころじゃないかもしれないけど、こういうわくわくって楽しいじゃない? 待つ楽しみを思い出すよ。

 ←文庫もあるようです
レギーネ シントラー, Regine Schindler, Sita Jucker, 下田尾 治郎, ジータ ユッカー
シモンとクリスマスねこ―クリスマスまでの24のおはなし

「さむがりやのサンタ」/サンタさんの生活

 2005-12-04-18:24
レイモンド・ブリッグズ, すがはら ひろくに
さむがりやのサンタ

どうですか!この表紙の赤い丸い鼻、もっさりとしたひげ、つぶらな(?)丸い点のような目。この表紙は、熱い紅茶を入れた水筒持って、サンドイッチのお弁当持って、着膨れてクリスマスのプレゼントの配達に向かうサンタさんの図。

サンタだからといって、冬や雪、寒い所が好きだとは限らない。「おやおや、ゆきかい」「ふゆはいやだよ まったく!」とぼやくサンタが居たっていいよね。

プレゼントを皆の所に届けるのは、とってもたいへん!えんとつなんて なけりゃいいのに!」だし、「すすだらけになっちまった」とぼやくのもむべなるかな。
そうそう、そしてこのサンタさんに感謝の気持ちを表すのならば、ジュースを置くよりもパパのお酒を飲んで貰うほうが良さそう。凍えた体もあったまるしね。

配達が終わりに近付くと、牛乳配達のおじさんと会話をしていたりして、もう夜明けは近い。さあ、仕事が終わって、ようやくお家に帰れるぞー!

美味しい紅茶を沸かして、ご馳走を作って、お風呂にゆっくり入って、ご馳走、お酒を楽しみ、自分に贈られたプレゼントを開けて・・・(でも、そういえば、このプレゼントはまた別のサンタが配達したのかな?)。サンタさんの幸せな時間。

翌日は、一緒に暮らす、猫のクロや犬のポチにもプレゼントをあげて、寝起きのベッドから私たちにこのお言葉。
「ま、おまえさんも たのしいクリスマスを むかえるこったね」
そして、ここでこの絵本は幕を閉じる。

動物の世話をするところ(トナカイ含む)、日常の細かい仕草、ぼやきながらも頑張ってプレゼントを配達するところなどなど、細かいコマや、時には二ページ見開きを使って、細部まで描き込まれた丁寧な絵で表現されている。子供の頃から、大好きな絵本です。ちょっと早いけれど、私たちもよいクリスマスを迎えたいですね。

*臙脂色の文字の部分は、ふきだしの部分から抜書きしています。

「ナルニア国の住人たち」/ナルニア!

 2005-10-03-10:43
オンライン書店ビーケーワン:ナルニア国の住人たち ?
C.S.ルイス原作、ポーリン・ベインズ絵「ナルニア国の住人たち」岩波書店

まえがき
より引用。

この本では、ナルニア国の住人たちをたたえ、その魅力をポーリン・ベインズがあらたに描いた絵と、ジェームズ・リオーダンがルイスの原作をもとに編集した文章で紹介します。

というわけで、子供の頃、「ナルニア国ものがたり」に魅せられた経験がある人には、たまらないと思われる本。少なくとも、私はそう。用があって児童館に行ったのに、そちらの用事はすっかり忘れて、これを借りてきてしまった。

ポーリン・ベインズは、「ナルニア国ものがたり」の挿絵を全て描いた人。「ナルニア国ものがたり」は、文章のイメージも勿論素晴らしかったのだけれど、この挿絵の魅力も大きかったように思う。その他の仕事には、「床下の子どもたち」のシリーズ(装丁)や「アラビアン・ナイト」の挿絵、絵本「ビルボの別れの歌」があるそうだ。
************************************************
ナルニア国の住人たちを、大きなカラーの絵で見ることが出来るのはとても嬉しい。ルイスの文章を元に編集された文で紹介されているから、「これは誰だっけ?」と思う事もない(忘れていても、きっと思い出せるはず!)。巻末には、用語集と年表、地図付き。

私が特に気に入った絵は、「のうなしあんよ」、「コルネリウス博士」、「松露とり」、「竜になったユースチス」、「泥足にがえもん」、「タムナスさん」、「リーピチープ」、「トマドイ」などなど(勿論「アスラン」の絵も素晴らしい)。「竜になったユースチス」は、なんと見開き二ページを使って描かれる。悲しむユースチスの鼻からは、しっかり煙が立ち昇っています。これ、子供心にとっても印象的だったのだ。

☆関連過去記事
「さいごの戦い」/まことの信心
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つな がる

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つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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