スポンサーサイト

 -----------:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

「アフガンからの風」/アフガニスタンに吹く風を知っていますか

 2009-05-26-22:41

アフガンからの風アフガンからの風
(2008/12/11)
長島 義明

商品詳細を見る

アフガニスタンと言えば、私がイメージするのは、砂埃にまみれた難民キャンプやタリバン、そしてタリバンによるバーミヤン遺跡の破壊、女性たちがその身にまとう黒いブルカ、などなど。決して良いイメージではなかったりします。けれども、アフガニスタン関連の本を読むと、軍事クーデターや、ソ連による侵攻が始まるまでのアフガニスタンは、どちらかと言えば豊かな、自由な国であったという記述があります。どうしても、そういうイメージが出来なかったところ、この本を見つけました。

「アフガンからの風」というタイトルにかぶさっているのは、Afghanistan1977という文字。軍事クーデターが起こったのは1978年。この本は、軍事クーデータ以前のアフガニスタンの姿を写しているのです。

最初に載せられた、「あの笑顔を忘れない」というタイトルの文章には、アフガニスタンを訪れた1977年の秋から30年あまり経った今でも、ヒンドゥークシュ山中の小さな村の村人との約束を果たせていないとあります。その約束とは、写真を届けに来るよ、というもの。平和な時代であったならば、簡単に果たされたであろうこの約束ですが、この30年の間には、軍事クーデター、旧ソ連軍の侵攻、内戦、アメリカ軍による空爆、テロの勃発などがありました。文明の十字路と言われた美しい国は、今どうなってしまっているのでしょう。

美しいタイルのモスク、黒色だけではないブルカ、厳しそうな土地の中での放牧や農業(なんと棚田が! でも、この時点でギリギリ成り立っていたようにも見えるから、この後はもう無理だったのかもしれない)、子どもたちの笑顔(色々な顔立ちの子どもたちがいるのです。多民族国家なんだっけ)、カブールの市場、白い鳩…。

戦争という異常事態の中、ジャーナリスティックな事件ばかりを追うことで、何かが忘れられているのではないか。
 見るに堪えない惨状ばかり流し続ける戦争報道から、ほんとうに平和を希望する気持ちが芽生えてくるとは思えなかった。ただ、痛ましいという他人事の同情を抱くだけではないか。どれほど大切なものが失われ、それがいかに愚かな行為によって引き起こされているのか。それを伝えるためには、失われていくもののかけがえのなさを知ってもらい、一人一人にその大切さを考えてもらうしかない。    (「あとがき」より引用)

同時多発テロが報道されてすぐ、著者は写真展を開いたそうです。初めは戦争のイメージを抱いてきた来場者が、写真を見てその美しさに心をうたれたそうです。声高に叫ぶわけでも、惨状を突き付けるわけでもない。こういう伝え方もあるのですね。
■関連過去記事■
・「千の輝く太陽」/太陽は輝くの?
・「アフガニスタンの少女、日本に生きる」 /アフガニスタン
スポンサーサイト

「疏水のある風景」/日本全国、里の水の風景

 2008-05-24-21:44
「疏のある風景」全国土里ネット

amazonで検索しても出てきません。「冊子」だからなのかな。

全国土里ネット(どうも、これで、”みどりネット”と読ませるらしい)が出していて、「宝くじの普及宣伝事業として作成されたもの」だそう。なーんと、「まえがき」には「全国土里ネット会長、野中広務」の名が…。国や政治家っていろいろなことやってるんですね…。

「疏のある風景」なる写真コンテストが行われていたらしいのだけど、その入選・入賞作35作品を中心に、当該疎や地域の関連情報と併せて取りまとめたとのこと。どうも農業水利施設の役割や機能についての啓蒙が目的のようですが、写真も綺麗だし、読み物としても面白かったです(関連ページはここ)。
目次
01 北海幹線用水【北海道】
02 道川放水路【青森県】
03 金山大堰【山形県】
04 金山大堰【山形県】
05 金山大堰【山形県】
06 山形五堰【山形県】
07 山形五堰【山形県】
08 二の堰【山形県】
09 二の堰【山形県】
10 二の堰【山形県】
11 印旛沼【千葉県】
12 印旛沼【千葉県】
13 鷹栖口用水【富山県】
14 金沢疎水群【石川県】
15 蓼川【長野県】
16 中濃用水幹線水路【岐阜県】
17 新堀川排水機場【岐阜県】
18 濃尾用水【愛知県】
19 明治用水【愛知県】
20 立梅用水【三重県】
21 姉川左岸幹線用水(出雲井堰)【滋賀県】
22 西の湖 水郷【滋賀県】
23 琵琶湖疎水【京都府】
24 洛西用水【京都府】
25 伏見用水【京都府】
26 大山井堰【京都府】
27 岩見用水【兵庫県】
28 東西用水【岡山県】
29 藍場川【山口県】
30 那賀川用水(大西堰)【徳島県】
31 吉野川北岸用水【徳島県】
32 堀川用水【福岡県】
33 通潤用水【熊本県】
34 南阿蘇疎水群【熊本県】
35 上井手用水【熊本県】
写真コンテスト入賞作から選んでいるからか、日本全国というには多少の偏りがあって、自分の住んでいる辺りがないのはちょっと残念(と、思ったら、「疏水名鑑」のページに「全国疏水名鑑」というコンテンツがあり、無事、自分の住む場所の近くの疎水を発見しました♪ ウォーキングコースも載ってます。つか、農林水産省ってこういうのも仕事なのか…)。

この本の中では、徳島県の吉野川のページにあった、阿波の土柱の写真と、熊本県の通潤用水の通潤橋が印象的でした。日本にもこんな風景が!、とびっくりする土柱の写真に、日本最大の石造りアーチ水路橋。放水をする石橋なんて、初めて見ました~。

「千住博の滝」/流れ落ちるもの

 2008-04-05-08:23
千住博の滝千住博の滝
(2007/09)
千住 博

商品詳細を見る

裏表紙より
Dayfall/Nightfall 白い背景に白い滝。究極の滝は暗闇で発光し姿を現す。
Shofuso 日米友好の証の歴史的日本建築に≪ウォーターフォール≫20面を永久展示。
Falling Color 相容れない色の組み合わせに「ピースメイキングプロセス」の思いを込めて。
Naoshima 明治時代に製塩業で栄えた日本家屋と倉を舞台にした「家プロジェクト」。
The 46th Venice Biennale 100周年の1995年、東洋人として史上初の優秀賞を受賞。
Grand Hyatt Tokyo 六本木ヒルズ唯一のホテルのウェディングスペースに静謐な異空間を演出。
Tokyo International Airport, Terminal 2 空間の巨大空間をアート空間にプロデュース。
Jukoin-Betsuin, Daitokuji 6年の歳月をかけた襖絵77絵。本院の襖絵にも近年着手の予定。
Essay 寄稿:至高の美 千住博の荘厳な「滝」 ドナルド・カスピット
Information 付:≪千住博のパブリックアート≫案内
日本画、なんですよねえ。表紙の滝はそう言われても違和感がないのだけれど、巻頭のスプレーガンのようなものを手に持ち、キャップを被ってポロシャツにジーンズ、ガスマスクをしている姿には、日本画というにはちと違和感が。でも、この技法から出来て来るものは、水の飛沫や滝壺から立ち上る水煙まで、こちらに迫ってくるような繊細でいて躍動感のある滝。すごいなぁ。

美術批評家ドナルド・カスピットなる人物による文は、難しすぎて良く読みこなせず、適当に読み飛ばしてしまったんですが、以下の部分を読むに、千住さんのこの絵は岩絵具を用いているところ、表現が簡潔であるところからも、道具は違えどまさに伝統的な日本画と言えるのかしらん。簡潔でいて実にダイナミックな表現だもんねえ。

千住の色の技法はまさに神業であり、彼は絵の具のことを知悉している。ロスコが市販の絵の具をそのまま使っていたのに対し、千住は鉱石や貝殻、サンゴなどの天然素材を砕いて粉末にした岩絵の具を、獣皮から採った膠で溶いて混ぜ合わせ、それを手すきの和紙に塗っている。したがって、自然の中にあるものをそのまま原料にしているという点で、彼の絵の具は根元的なものであり、宇宙の創造と変遷を体現しているといえる。そうした意味で千住の絵の具は、単に命の通わない無機物ではなく、命を宿した有機体なのである(p107より)。

まぁ、ちょっといわゆる「東洋の神秘」に対する、西洋的な目を感じちゃいますけど。和紙も岩絵具も膠も、そう言われてみればそうだけれど、日本では一応普通のことでもあるし(そして、この本の中には普通のカンバスに、普通(?)の絵の具で描かれたと思われるものもあるし)。

勿論、実際、実物を見た方がいいのだろうけれど、この本でもその迫力は十分に伝わってきたし、作品を一気に見られるという利点があるよね。流れ落ちる水。何かが洗い流されるような心持ちがしたのでした。やっぱり「水」はいいなぁ。
☆千住博氏の公式HPにリンク

「ラグーナ/LAGUNA」「アックア・アルタ」/水の風景

 2008-03-01-21:24

河名木 ひろし

ラグーナ―もうひとつのヴェネツィア (Bee books)
アックア・アルタ―ヴェネツィア高潮 (Bee Books)
Bee Books


花粉症で疲れた目に優しい写真集。笑 ほんと、コンタクトが入んなくて、困っちゃいます。

と、それは置いておいて、本の話にもどります。ラグーナ/LAGUNA」は副題に「もうひとつのヴェネツィア」とあるのだけれど、ヴェネツィアではなく、その周辺のラグーナの佇まいを写したもの。

先日読んだ、塩野七生さんの「漁夫マルコの見た夢 」のマルコが住んでいたような辺りなのかな。この風景は、昔からあんまり変わっていないんじゃないかなぁ、と思いました。

この中で、私のお気に入りの一枚は、「Laguna Nord」という遠くに陸を望む一枚。ほとんど官能的とも言える、緩やかな波が美しいです。こういうのは潟ならではの風景なのかな。

もう一冊の、アックア・アルタ」はヴェネツィアの高潮を写したもの。風景が主だった「ラグーナ/LAGUNA」とは異なり、こちらではほとんどすべての写真に人物が写り込んでいます。膝や腰辺りまで水につかりながらも、なぜか楽しげな人々の表情が印象的です。あとがき」から引くと、ヴェネツィアでは晩秋から春にかけての大潮の時期に、シロッコ(アフリカ大陸からの南風)に雨という気象条件が重なると、潮位が異常に高くなり、街のあちこちが冠水する高潮に見舞われるのだとか。そういえば、私がヴェネツィアに行った時も、朝方は思いっきり冠水していたのを覚えているのだけれど、あれも晩秋のことでした。

河名木さんの写真略歴を見ると、「1947年 東京・深川の運河沿いに生まれる。」、「1973年 初渡欧。約一年間を各地で過ごし、特にかつての深川の運河の様子を彷彿とさせるヴェネツィアに魅了される。」とある。日本にも、かつては豊かな水の世界が隣にある、そんな世界があったのだよね。運河とかお堀とか、やっぱりいいよなぁ。

こちらも気になります。


今回の二冊ではほとんど文章がなかったんだけど、これは紀行文のようだし、面白そう。

後はこちらか。長らく積みっぱなし…。

写真で見てもやっぱりヴェネツィアって不思議な街だなぁ、と思うんだけど、それを知るためにはやっぱり早いとこ読むべきだよなぁ。

■参考■
地球観測研究センター(EORC) の「千年にわたり作り上げた水の都、ヴェネツィア 」。
こういう機関があるんですね、面白い~。

「Cloud-造形美の競演」/雲!

 2007-03-09-22:55

高橋 健司
Cloud―造形美の競演 誠文堂新光社

表紙やタイトルでお分かりの通りの雲の本。
表紙の右に書かれているのは、世界共通の10種の雲の名前。ラテン語と、それを日本語に翻訳した学名が載せられている。本の中に入れば、学名だけではなく、慣れ親しんでいる「入道雲」、「ひつじ雲」などの日本古来の雲の名前(愛称)も。

まさにその名前の典型的な形の雲である、見開きいっぱいの大きな写真もいいし、Variationと題されたそれぞれに違う雲の写真もいい。Variationなんかは、形が微妙で名前が自分では分からなかったりするけど(あ、名前はちゃんと分類されてます)、著者も名前にこだわらず雲に親しむ事からはじめてはどうか、と薦めているので、とりあえずは色々な雲を見慣れればいいのかな、と。

最近、あまり写真を撮ってないけど、空の写真、雲の写真もいいですよね。他の方のブログで、すっかり見た気になったり・・・。今は花粉症で、なかなか空を見上げる気にもなれないんだけど、この本でちょっと補給した気分。

 ← 好評だったのかな、2も。こっちはVariationが主になるのかなぁ。
高橋 健司 雲〈2〉造形美の競演

「イメージの魔術師 エロール・ル・カイン」/緻密で美しいその世界

 2007-02-01-22:20
オンライン書店ビーケーワン:イメージの魔術師エロール・ル・カイン

エロール・ル・カイン

イメージの魔術師 エロール・ル・カイン 

さくらももこさんの「
憧れのまほうつかい 」を読んで以来、ずーっと気になっていたエロール・ル・カイン。こんな本を見つけました。?

まさに「イメージの魔術師」という言葉が相応しいエロール・ル・カインが描き出す世界は、緻密で実に美しい。東洋的とも西洋的とも言い切れない、複雑な要素を含んだ絵柄。表紙にあるようなどこかユーモラスなその表情が、また楽しい。

エロール・ル・カインが題材としたのは、古今東西を問わない、様々なジャンルのお話。それも絵本だけではなく、アニメーションまでも。細部まで拘り抜くのは、絵本であっても、アニメーションであっても、変わらない姿勢だったそう。

今回は、自分のためにも、画像が出て、自分が気になったものについては、ガシガシと画像を貼っちゃいます。もう、綺麗なんだ、これが。
オンライン書店ビーケーワン:いばらひめ オンライン書店ビーケーワン:雪の女王 オンライン書店ビーケーワン:フォックスおくさまのむこえらび オンライン書店ビーケーワン:ね,うし,とら……十二支のはなし オンライン書店ビーケーワン:アラジンと魔法のランプオンライン書店ビーケーワン:キャベツ姫 オンライン書店ビーケーワン:まほうつかいのむすめ オンライン書店ビーケーワン:キャッツ オンライン書店ビーケーワン:魔術師キャッツ

「キャッツ」は絶対探そうっと(ミュージカルは見たんだけどね)。しかも、これ、田村隆一さんが訳者だったのですね。知らなんだ。

さて、シンガポールで生まれたエロール・ル・カインは、一歳のときに日本軍の侵攻から逃れて、インドに渡ったそうだ。彼の幼年期の記憶は、デリーやアグラのこと、砂嵐やふりそそぐヒョウ、町の匂いによって形作られ、「学校への通学路にあった古い建物」であるタージ・マハルの記憶もあった。混沌としているのに、インドには緻密で美しい建築美がある。最近、インドも気になるですよ。

目次
? おとぎばなしの語り手
? アニメーション作家
? イメージの魔術師
? ル・カイン47年の軌跡
[寄稿] ル・カイン―メルヘン絵本にイラストレーターとしての特徴を探る
吉田新一
たぐいまれな才能
リチャード・ウィリアムズ
現代の魔法使いマーリン
イアン・キール
ル・カイン賛歌
田村隆一
エロール・ル・カイン―その生涯と作品
ペニー・シブソン


「ナマコガイドブック」/世に珍妙な生き物あり

 2006-12-05-21:16
本川 達雄, 今岡 亨, 楚山 勇
ナマコ ガイドブック
阪急コミュニケーションズ

目次
第1部 ナマコについてのQ&A(本川 達雄)
第2部 ナマコの特徴(本川 達雄)
第3部 ナマコ学基礎講義(本川 達雄)
第4部 最後の大疑問(本川 達雄)
第5部 ナマコの写真図鑑(今岡 亨)

表紙写真は、恐らくはジャノメナマコにジイガセキンコ。なかなかに美しいでしょ?
この他にも美しかったり、面白かったりするナマコ類がいっぱい。

体表に梅の花のような棘がびっしり付いたバイカナマコも面白いし、海蛇と見まごうばかりのなが~いクレナイオオイカリナマコも、これが海鼠の一種だなんて何だか不思議。海鼠ってごろんと太目のものばかりじゃないのね。でも、ネットをちょっと見回ってみたら、この本を見て綺麗と思ったものも、やっぱりちょっと気持ち悪かったり。単に「この本の」写真が美しいのかも・・・・。

さて、この本はフルカラーでナマコ類の写真が楽しめる本であり、またナマコについて易しく解き明かしてくれる本でもある。

面白かったナマコの習性としては、以下の二点。

ナマコは危機を感じると、口から一切合財を吐き出してしまうのだそう。そうして、敵がそれ(周口神経、石灰環、水管環、ポーリ嚢、生殖巣、腸丸ごと(腸血洞、呼吸樹))を食べている間に、中身が空になった体壁のみで、砂の中へと逃げ出すのだって。この空になった中身は、二ヶ月で再生を果たすのだそうだ。

もう一点は、ナマコ類がとっても省エネな生き物だということ。だからこそ、海底の砂(についた有機物)なんてものが、食べ物になっちゃうんだよね。生きるのにほんの少しのエネルギーしか必要としないから、こんな習性でいられるわけ。沢山のエネルギーを必要として、精力的に動き回る他の動物達とは正反対。

世の中の生き物が全部こうなっちゃったら困るだろうけど、自分の体を与えちゃったり、最小限のエネルギーで生きていたり、ナマコって平和的で面白い生き物なんだなぁ、と思ったことでした。

「パンダの時間」/野生のパンダ、とことん

 2006-11-27-22:05
ケレン スー, Keren Su, 松井 貴子
パンダの時間(とき)
二見書房

学名は「Ailuropoda melanoleuca」(アイルロポーダ・メラノレウカ)。その語源はギリシャ語の黒(メラス)と白(レウコス)からきているとも、ネパール語のネガリャー・ポンヤ(竹を食べるもの)からきているとも言われる。その動物とはパンダのこと!

パンダはアライグマ科とクマ科の双方の特徴を持つ原始的な哺乳類で、高山の竹林にすみ、笹や竹の葉を食べる。これは、写真家ケレン・スーが野生の大熊猫(ジャイアント・パンダ)を撮った本。表紙の大熊猫という著者による題字も良いよな。

もうねえ、とにかくこの表紙の写真がいいでしょう。思わず大きな画像を載せてしまったことですよ。このパンダの背中の愛らしい事といったら! 河原での穏やかなひと時を満喫するパンダ。横にはこれから食べる竹までおいてある。パンダにとって至福のひと時だったりして。そして、著者の言うとおり、横にある竹はパンダのおやつなのかもしれない(若しくはお弁当か?)。

こういった穏やかな時間だけではなく、実は木登りも大好きだという若いパンダの姿(木の枝にぶら下がって、体を揺すっているとか、でんぐり返ってたりとか!)や、木の又に上手にはまって満足げな姿、更には親子パンダや、じゃれる子パンダたちの姿まで。春夏秋冬、色々なパンダが見られる本。

ちなみにこちら、著者ケレン・スーのHP では、パンダだけではなく、その他の野生動物や世界の様々な国の写真を見ることが出来ます。ケレン・スーは、写真家、画家、探検家であるそうです。すごいね、三足の草鞋? 何はともあれ、たくさんの写真に、うー、満足。?

「森のフクロウ」/梟たちの居る森で

 2006-10-01-20:24
オンライン書店ビーケーワン:森のフクロウ
宮本 孝二
森のフクロウ―宮本孝二写真集
 神奈川新聞社

フクロウの顔って、滅多矢鱈と愛嬌がある。あのすっとぼけた表情に、くるりと回る首! 巷に溢れるグッズの多さも、人間のフクロウへの親しみを物語っているのかも(何せ、大抵のお土産屋には、フクロウ関係のものがあるような気がする)。

さてこれは、フクロウたちを探して森の中に分け入って撮影した、写真満載の写真集。

葉っぱの間から、達磨のような姿を見せるフクロウ、木と同化する擬態として、しゅっと細長くなってしまったフクロウ、こちらを振り返るフクロウ、番いのフクロウ、巣穴の中のフクロウ、幼い雛たち、それまでの静の姿とは一変、飛翔するフクロウ(案外、太い足なんだよね)、枝の上に乗り上げて、少々お疲れの様子の巣立ち直前の雛、親子の姿、などなど。お目目パッチリだったり、少々眠そうだったり、その様子もまた様々。

なかなか見られないフクロウの姿、堪能いたしました♪

フクロウは本来とても警戒心の強い動物。姿を見ることとて、決して容易ではない。こういった写真が撮れる様になるまでには、様々な苦労があったのだとか。同じ服装で森に入り、フクロウと顔を合わせた時には必ず手で合図を送る。まずは、フクロウに著者の姿を覚えてもらうことから始まったのだそう。

そのかいあってか、最後の方ではなんと、森に座る著者の直ぐ横で、著者と見詰め合うフクロウの雛や、著者の直ぐ近くに降り立つフクロウとのツーショットなどという写真が掲載されている(でも、このツーショットは誰が撮ったのだ??)。素敵な写真集でした。

「妖精たちの物語」/妖精、何から何まで!

 2006-09-09-20:05

ビアトリス フィルポッツ, Beatrice Phillpotts, 井辻 朱美

ヴィジュアル版 妖精たちの物語

原書房

もくじ
妖精のいる場所
妖精の姿かたち
妖精のさまざま
妖精の生活
妖精と人間
妖精と芸術
図版出典
あとがき

妖精は美しく小さいもの?

いやいや、妖精とは決して美しく善なるものばかりではない。また、その大きさも、シェイクスピアが「夏の夜の夢」で描く前、民間伝承の中では人と変わらぬ大きさを持つものも多かったとか。

私の中では、「ピーターパン」におけるティンカーベルが、可愛く気まぐれな小さい妖精のイメージ。でも、子供の頃に読んだ、G.マクドナルドの物語の中では、どうだったかなぁ。神秘的で美しく、しかし、時には怖い存在だったような気も。そう、妖精は人間に対していつも優しいとは限らないし、時には恐ろしいものだったりもする。

ハリー・ポッター・シリーズにおける、屋敷しもべ妖精、ドビーのビジュアルは、通常の「妖精」のイメージとはかけ離れているようにも思うけど、ドビーもまた一つの妖精の形なのだよね。「衣服を贈るとブラウニーを追い払う事が出来る」ことからも、ドビーは家事好きな妖精(家の精)であり、スコットランドやイングランドの全域に住むブラウニーの一種なんだろうなぁ。

民間伝承は、妖精を人間に対して親切な「シーリー・コート」と、不親切な「アンシーリー・コート」に分けるのだという。ゴブリンなどは、この「アンシーリー・コート」に分けられるというわけ。

ヴィジュアル版と題され、値段もまた少々お高い(といっても、amazonでは2520円。・・・普通?)。ために、上質な紙が使われ、美しい絵がふんだんに載せられている、満足な一冊。目次を見ても、妖精の話が多岐にわたることが分かるかな。
まさに妖精何から何まで!

「ゴブリンの仲間たち」 のブライアン・フラウドについても、一章割かれてます。やはり、この人の絵も、どこかユーモラスで素敵♪

ちと不満なのは、後ろについてる図版出典一覧にあたらなければ、その絵が誰の手によるものなのか、分からないこと。後ろを見ればいいんだけど、絵がまた豊富なものだから、いちいち後ろを引くのがめんどくさいのですよ・・・。

「過去カラ来タ未来」/アシモフが見た“過去の未来”

 2006-05-03-18:21
 
アイザック アシモフ, 石ノ森 章太郎
過去カラ来タ未来 
パーソナルメディア

ここに一組のカードがある。それは、1899年に西暦2000年の生活を想像して描いたシガレット・カードなのだという。

1900年、フランスで開催された万博で配布される予定であったのに、カードが配布される前に、製作に関与していた玩具会社が廃業に追い込まれてしまったのだそうだ。プロジェクトは全て潰れてしまったが、一組のカードだけが、そこに残った。

これは「名雑文書き」であるアシモフが、興味を持ったこのカードの内の多くを、複写して紹介してくれる本。

監修者である石ノ森章太郎氏が書かれる様に、「無名画家の、ともすれば消失していてもおかしくない“空想画”に対するアシモフの眼は、ユーモラスで温かかったり皮肉っぽく辛らつだったりする。遙かな未来の、とてつもない空想話(デタラメ)を書くSF作家かと思うと、UFOなどは信じませんという、冷徹な科学者でもあるアシモフの両面が、そこに現れている」本でもある。面白かったよ。アシモフが語る「未来主義者」の定義も面白い。

紹介されたカードのうち、飛ぶものの比率がとても高くて、当時の人たちは飛行機に多大な期待を寄せていたのだろうなぁ、と思う。といっても、大勢を運ぶジャンボ機のようなものは想像できなかったらしく、一人一人が身軽に飛行機で飛んでいるような感じ。このカードの中で、大勢の人たちを運ぶのは、気球と船が合体したようなもの。西暦2000年を迎えても、階上の窓辺に直接郵便を手渡してくれる郵便夫や、飛びながら消火活動する消火夫、空のカフェ(飛行機に乗りながらのドライブスルー?)なんかは、出来なかったけれど、こういう想像をしていたんだなぁ、と眺めるのは楽しいこと。こう、車の運転が苦手な私からすると、ドラえもんのタケコプター状のものが出来るといいな~、と思うんだけどね(ま、これじゃあんまり、荷物は持てないか・・・)。

その他、未知の世界、深海についても、なかなか楽しい想像がなされている。とはいえ、想像力の限界があるのか、人々の衣服は当時そのままだったりするんだけれど。海の底で裾を引きずるスカートってどうなんでしょう・・・。

今から、100年後の世界はどうなっているのだろう。
普通に宇宙に行ける様な時代になっているのかなぁ。

*臙脂色の文字の部分は、引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。


【余談】
ちょうど、パリの万博を描いた物語といえば、帚木 蓬生 の「薔薇窓」という本がある。「音奴」についてはうーむ、と思うのだけれど(というか、帚木氏の描く女性像は、時々理想化され過ぎていて、ついていけない)、こちらもまた当時の雰囲気を知る意味では面白い本。

 
帚木 蓬生
薔薇窓 

「あさ/朝」/はじまりの朝

 2006-04-02-20:27
谷川 俊太郎, 吉村 和敏
あさ/朝
アリス館

右から開くと、谷川俊太郎さんの詩に、プリンス・エドワード島や、ニュー・ブランズウィック、ケベック、ノバ・スコシアで撮影された、一枚の美しい写真がつけられた本。左から開くと、同様の場所で撮影された見開きの写真と、平仮名で書かれた二行ほどの谷川さんによる書き下ろしの文の連なりによって、朝がやって来る様子が、30頁ほどの紙面を使って表現されている。

目を覚ました空にお日さまの手が触れ、夢の子供達は夢の国へ帰り、みなは息を潜めて朝を待つ。そこに、ひっそりとお日さまがあらわれ、光が心に入ってくる。初めての今日は、まだ誰のものでもない、宝石がいっぱいあるようで、全てがはじまり。そして、海に空に今日に、おはようと言う。
                (左開きの書き下ろしの文より要約)

ここに載せられている詩は、以下のもの。

朝1
朝のリレー
朝の祭
夜明け

朝3
朝のかたち
朝ゆえに
朝の光
お早うの朝

美しい夏の朝に

この本をご紹介下さったカナさん も書かれていらっしゃいますが、私も有名な「朝のリレー」が好き。朝起きるのは苦手なのだけど、「交代で地球を守る」ために起きているのだ、と思えば、少しは楽に起きられるのかしらん。

今年は4月1日が土曜日だったから、入社式は明日になるのでしょうか。
「あさ」はいつでも新しいものかもしれないけれど、明日が特別な朝になる方もいらっしゃるのかな。これから始まる日々が、充実したものでありますように!

対になる「ゆう」はこちら 。こちらもとても素敵な本です。

「ゴブリンの仲間たち」/妖精画家が描くゴブリン

 2006-03-07-20:14
ブライアン フラウド, テリー ジョーンズ, Brian Froud, Terry Jones, 井辻 朱美
いたずら妖精ゴブリンの仲間たち
東洋書林

私が馴染んでいるゴブリンは、G・マクドナルドの童話やトールキン「ホビットの冒険」に出てきたものたち。新しいところでは、「ハリー・ポッター」シリーズかなぁ。それぞれ、少しずつ違っているようにも思うけれど、地中にいて何となくおぞましいイメージは共通している。

さて、この本に描かれているゴブリンは、そのどれともちょっとずつ違っていたのだけれど、何となく愛らしく、興味を覚えて借りてきた(表紙も可愛いでしょう?)。

文と62葉のスケッチからなる構成。ただし、文を全て読み込んだわけではなく、スケッチをぱらぱらと見て、興味を覚えたところのみ、拾い読みした感じ。

訳者あとがきによると、文章の方の下敷きには映画「ラビリンス」があるそうだ。映画を見てない私には、その下敷きがいまいちピンと来なかったのだけれど、映画をご覧になった方はより楽しめるのかも。

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ラビリンス 魔王の迷宮 コレクターズ・エディション

というわけで、ゴブリンの本だとはいえ、それは伝統的なゴブリンとは違っており、ゆめゆめ民間伝承のゴブリンの真説と思い召さるな、とのこと。

横書きの書体も含めて美しい本。 「妖精画家」という言葉もいい。

「ボス猫列伝」/ボス猫はゆく

 2006-02-16-08:46
西宮 三代, 大津 わこ
ボス猫列伝
株式会社双葉社


貫禄あるでしょ?この表紙。この本には全部で30もの、「ボス猫」の写真とプロフィール、彼らの物語が載せられている。ちなみに、この表紙の彼は、ボス猫ファイル10に収められた、赤トラボス。「子だくさんの赤トラボス 次のボスは息子にまちがいない?」です。彼は、文京区・新江戸川公園そばを縄張りとしているとのこと。プロフィールには、縄張り推定年齢ボス猫暦性格が記されており、この赤トラボスの場合は、推定年齢・・・7~8歳、ボス猫暦・・・5~6年、性格・・・気が強く、次々に縄張り拡張を目論む。家族にはやさしい、らしい。

この本は東京の猫が中心となっており、月刊誌「ねこ倶楽部」(誠文堂新光社)'94年9月号~'98年11月号からのピックアップなのだそう。時間が経過しているので、この本と同じ「ボス」に出会える可能性は低いかもしれないけれど、その場所に行ってみたら、彼らボスの子孫に会えるのかもしれない。

「ボス猫」と銘打ってはいても、実はみんながみんな「ボス!」という感じではない。漫画に出てくるような、孤高のボス!、という雰囲気のボス猫はあまりいません。
飼い猫なのに、あたりを仕切っている猫もいるし、たいていの場合、近所の人からご飯をもらって、平和的に生きている。捨て猫はいけないけれど、こういう風に、猫たちが気ままに共存できる、隙間のような空間はいいなぁ、と思うのでした。

そして、一口に「猫」といっても、毛の色は勿論、顔の形、大きさ、耳の形など、随分色々とバリエーションがある。それだけ色々な猫が載せられているというわけで、悪役顔のボスから、ちょっと笑ってしまう顔のボス(表紙の赤トラなどはこちらか?)、凛々しい美猫まで、みんな何とも表情豊か。ボスのもとに集まる猫もまた様々。自然な猫の姿がおさめられていて、何とも和む一冊です。
ついでに、私がこれまで採取(?)したけれど、まだアップしていない猫写真もあわせて載せておきます(テーマ「雑記(外画像付き)」にも、これまで何枚か猫写真をのっけております)。 左下猫の、ふてぶてしい顔が結構好きです。・・・かなり胡乱な目で見られましたが。「ナニ?」って。


「ザバーン」/野生動物たち

 2005-10-25-10:28
オンライン書店ビーケーワン:ザバーン
朝日新聞北海道支社報道部編
「ザバーン 北海道野生博物館」中西出版

「本書は朝日新聞北海道版に連載された「北海道野生博物館」の写真とエッセイに、クリエーターの手によるイラストレーションを加え、見て、感じて、読んで楽しめる一冊にまとめたものです」とのこと。

プランナーの山本公紀氏によると、「写真とイラストレーションの、はじめてコラボ。」コラボレーションって、昨今では何となく胡散臭く感じてしまったりもするのだけれど、このコラボはいいですよ。元となる写真に音を感じたから、素直にその印象をイラストレーションにし、そこに感じた音を添えてみたのだそうだ。

たとえば、表紙になっている「ザバーン」というイラスト(表表紙から、裏表紙へと繋がっている)は、ジャンプする「夢みるクジラ。ミンククジラ」の写真とのコラボレーション。

青の中、黄色い文字が「ヒラーリ」と飛んでいるエゾモモンガ
(写真のタイトルは、夜をゆく、森のグライダー。」グレーの中、黒の棒が二本たち、その上に「ホオ」という白い文字が浮かぶ、コミズク(写真のタイトルは、「まあるい顔には、理由がある。」)、水色のバックの中、頭に四本の毛を立てた、数字の2が波間を進む、カワアイサ(タイトルは、「よいしょ、よいしょ。ママ、待って。」)など、写真もイラストも楽しめるつくり。

トロトロと眠そうなエゾフクロウ、ユーモラスな表情のアザラシ、つぶらな瞳でこちらを見つめるエゾクロテン、ギロっとこちらを睨むヒグマ、などなど野生動物の写真、そこに添えられた文章もいい。写真と文章は、連載時から、朝日新聞の石毛良明記者が担当されたとのこと。

*臙脂色の文字の部分は、本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。

「ゆう/夕」/夕暮れ

 2005-07-31-18:47
谷川俊太郎/詩、吉村和敏/写真 「ゆう/夕」 アリス館

かなり前に、カナさんの所でこの本を教えてもらった のです。 詩集、写真集はなかなか買わないしなぁ、と諦めていたのですが、図書館に置いてあるのを発見!借りてきました。この本、ちょっと面白い作りなのです。左開きの「ゆう」から読めば時間の流れを感じ、右開きの「夕」から読めば、普通の(?)詩と写真があるスタイル。

夕暮れにはどんなイメージがありますか?「短調の噴煙」のような夕暮れ、世界が所在なげに佇んでいるような夕暮れ、様々な夕暮れがこの本の中には存在します。

私にとって、とても嬉しかったのが、この本の写真を担当した写真家の吉村和敏さんの、次のような経歴。

20歳でプロの写真家を目指し、単身カナダへ渡る。アトランティック・カナダ4州、なかでもプリンス・エドワード島に強く魅せられ、暮しながら写真を撮り続ける。

現在は東京に拠点を置いておられるそうですが、プリンス・エドワード島といえば、いわずと知れた「赤毛のアン」! アンの生まれ故郷である、ノバ・スコシアの写真があったのも、嬉しい偶然でした。

谷川俊太郎さんの詩がいいのは勿論なのですが、この吉村氏による「なつかしい夕焼け空」と題した文章もいいのです。ハリファックスの街中から、車で40分程のペギーズ・コーブと呼ばれる岬での夕陽のお話。ここは、夕陽が最も美しく見える岬として知られているそうです。北海道では色々な岬に行きましたが、時間の都合上、夕陽を見ることが出来なかったのは、とても残念なことでした。このペギーズ・コーブには、街中で暮らす多くの人々が、夕陽を見に訪れるそうです。身近にそんな場所があるのは、とても素敵なことだなぁと思うのです。

夏の夕暮れもいいですよね。今日はこれを書いている間に、気付けば日がとっぷり暮れていました。


谷川 俊太郎, 吉村 和敏
あさ/朝,ゆう/夕(全2冊)

amazonでは残念ながら、画像が出ないようです。この「ゆう/夕」の対となる「あさ/朝」もあるのですよね。こちらは、私は未読です。

ブータン/「赤瀬川原平のブータン目撃」

 2005-04-04-09:06
まんま、です。
「アヒルと鴨のコインロッカー」を読んで気になったブータン。
丁度図書館にあったので、これはいいやと借りてきました。

赤瀬川原平「赤瀬川原平のブータン目撃」淡交社

紀行文というよりは、写真集です。私は「物語」を読むのは好きなのですが、歴史の「流れ」を頭の中に形作ることや、頭の中に「地図」を作る事が非常に苦手。空間認識が苦手なのだと思われます。
仕方が無いので、いつもこんな自分でも興味が持てるような、ちょっと違う情報から近づこうとしています。
(本当は地球儀を置いたり、世界地図や年表を貼りたいくらい。でも美観的に貼ったりするのはちょっと・・・。そして無知のまま・・・。日本地図すら非常に怪しいです)

くっきりと鮮やかな写真に赤瀬川さんの文が付けられています。子供たちの表情もいいし、民族衣装の「ゴ」も色鮮やか。民族衣装ってお洒落ですよね。
一緒にブータンへの旅をした、谷口英久さん(赤瀬川さんとは師弟関係にあるとのこと)との対談も載せられています。

ところで、ブータンという国。
赤瀬川さんは非常に好意的に書いていますが、外務省のページなどを見ると日本との関係は良好であるものの、「昔の日本が残っている!」と単純に喜べるわけではないらしい。
ブータンの人種は、チベット系(約60%)、ネパール系(約20%)等。
ブータン政府による民族アイデンティティー強化施策が、国内のネパール系住民の反発を招き、多くのネパール系住民が難民となってネパールに流入したそうです。
そう考えると民族衣装の「ゴ」も「昔の日本人の顔」も、一部の人種のものなのではないのかしら、と思うのです。
民族は難しいですね。個々にアイデンティティーがあるのですから、多数派に合わせて均一化してはならないと思います。
チベットも中国に併合されているのですよね。映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」を思い出したり、少ししか掠っていないけれど「蒼穹の昴」(清朝も多民族)を思い出したり。

自分の価値観を押し付けるといえば、かつてカトリックはそういった行動をとったことがあった。でも、今は例えばそれぞれの国にあったミサを挙げる自由が認められているはずです(すみません、ここうろ覚え)。また、宗派を越えたプロテスタントの牧師との対話や、宗教を越えた対話などがなされています。
「ナルニア国ものがたり」における「アスラン」と「タシ神」の話ではないですが、人が信じる所に「神」がいるのだと思います。私がカトリックの洗礼を受けた際の神父の言葉ですが、「神の国は死後のものだけではない」「神の国はそれを求める人々の中に存在する」。これが真実ではないかと思います。

ブータンのこと、宗教のことなど、ちょっと自分の中で消化し切れないまま書いてしまっています。もう少し勉強したいと思うので、文はあげておきます。


*外務省のブータンのページを参考にしています。
著者: 赤瀬川 原平
タイトル: 赤瀬川原平のブータン目撃
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
プロフィール

つな がる

Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

掲示板その他リンク

ユーザータグ
最近の記事
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

RSSフィード
カウンター

月別アーカイブ
検索エンジン情報
Googleボットチェッカー Yahoo!ボットチェッカー MSNボットチェッカー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。